インプラントの手術前に意識すべき注意点を解説【前日まで・当日】 | 成功するためのインプラント治療

インプラント治療を受けることになったら、手術前にどういった注意点があるのか確認しておきましょう。安心して治療を受けるためにも押さえておきたいポイントです。

どのような注意点があるのか知りたい方のため、インプラント手術前日までの注意点と、当日の注意点について解説します。インプラント治療に不安を感じている方も事前によく確認しておいてください。

インプラント手術前の注意点：前日まで

インプラントの手術を受ける日までに体調をしっかり整えておくことが重要です。以下の4つのポイントに注目してみましょう。

それぞれについて解説します。

薬の中には血液が止まりにくくなるものなど、インプラント治療時に服用がおすすめできないものがあります。そのため、服用している薬があれば、事前にインプラント治療を受ける歯科医院の医師に伝えておきましょう。

服用している薬の種類によっては、かかりつけ医と歯科医師で連携をとりながら治療を進めなければならないケースもあります。自身で勝手に「伝えなくても大丈夫だろう」と判断するのはよくありません。

インプラント治療を受けるのであればできる限り禁煙に努めたいところではありますが、完全な禁煙が難しい方も治療前は控えましょう。

喫煙の影響で治療時に出血が固まりにくくなる恐れがあります。最低でもインプラントの手術を受ける2週間前には禁煙に取り組んでおくことをおすすめします。

なお、喫煙はインプラントと骨の結合を妨げてしまう大きな原因です。

うまくインプラントと骨が結合せず、失敗してしまうケースもあるので、治療を検討しているのであれば禁煙についても同時に考えたほうが良いでしょう。

過度な飲酒もインプラント治療に悪影響を及ぼす恐れがあります。出血や腫れを招く原因です。

少量の飲酒であれば問題ないとされていますが、手術の数日前からは特に飲酒量に注意してみてください。

インプラント治療は外科手術ということもあり、体調を十分に整えて挑む必要があります。睡眠時間が不足していると体調不良につながりやすいほか、手術中に気分が悪くなってしまう可能性もあるので注意しましょう。

特に手術の前日などは緊張して眠れない可能性もありますが、その場合も早めに布団に入り、リラックスして過ごしてみるのがおすすめです。

インプラント手術前に押さえておきたい注意点は、以下のとおりです。

それぞれ解説します。

自分で運転する車やバイクでの通院は避けましょう。特に静脈内鎮静法で治療を受ける場合は帰宅時に眠気に襲われることもあり、例え自宅が近くだったとしても危険です。

徒歩で通院するのが難しい場所から足を運ぶ場合は、電車やバス、タクシーなど、公共交通機関を使った方法を事前に検討しておいてください。または送迎してくれる方がいれば頼んでおきましょう。

静脈内鎮静法で施術を行う場合、手術の4時間前までに食事を済ませておきましょう。静脈内鎮静法以外の場合についても、直前に食べ過ぎると苦しくなるので注意が必要です。余裕を持って食事を済ませておくことをおすすめします。

横になった状態で治療を受けるので、苦しくないようにゆったりできる服装を選択しましょう。静脈内鎮静法で治療を行う場合は腕に器具を装着することになるため、袖をまくりやすいものを選択してください。

手術前にコーヒーや紅茶など、カフェインが含まれる飲み物を摂取すると利尿作用によってトイレに行きたくなる可能性があります。カフェインが含まれていないものだったとしても、飲み過ぎるのは避けましょう。手術中に席を立つのは難しいため、注意が必要です。

手術前に丁寧に歯磨きを済ませておきましょう。その際、念入りに磨き過ぎると歯茎を傷付けてしまい治療に悪影響が出てしまう恐れがあるので、優しく磨いてください。

インプラント手術前に押さえておきたい注意点について解説しました。治療を受ける歯科医院の方から細かい説明があるので、よく聞いておきましょう。

わからないことがあれば医師やスタッフに確認しておくのがおすすめです。疑問点や不安を解消したうえでインプラント治療に臨んでみてください。

この記事の監修者

【経歴】
1954年神戸生まれ
1980年朝日大学歯学部卒業
1987年ファミリー歯科医院開業
2006年ファミリー歯科つくば予防インプラントセンター開業
2011年池袋デンタルオフィス　開業

【所属団体】
国際口腔インプラント協会指導医・認定医
日本口腔インプラント学会会員
ALD（アメリカレーザー歯学会会員
日本臨床歯周病学会会員
東京歯科形成研究会会員
日本自家歯牙移植研究会会員
日本歯科医師会会員