インプラント治療の医療費控除について|方法と還付額についても解説

インプラント治療は自由診療となるため全額自己負担ではありますが、医療費補助の対象になります。医療費控除とはどのようなものなのか、具体的にどのようにして計算すれば良いのかについて解説しましょう。
これは自分自身で申請をしなければならないので、インプラント治療を受けたら自動的に医療費控除が受けられるわけではありません。よく確認しておいてください。

医療費控除とは?

医療費控除とは、1年間に支払った医療費の金額が一定額を超えた場合、所得税や住民税が軽減される制度のことをいいます。インプラントの治療は保険が適用できない自由診療であることから自己負担額が大きくなりがちです。医療費控除の対象になるケースが多いので、対象の方はしっかり申請しましょう。

インプラント治療は医療費控除対象です

医療費控除は1年間に合計で10万円以上の医療費を支払った場合が対象となるため、1本当たりの相場が32~40万円となるインプラント治療も対象です。更には生計が同じ家族の医療費を合算することができるため、家族のぶんもまとめて申請しましょう。

インプラント治療ではデンタルローンを使用する方もいますが、その場合はローン契約が成立した年が対象です。

医療費控除の計算式

医療費控除は、上限は200万円として1年間に支払った医療費の合計から保険金などで補填された金額を引き、そこから更に10万円(総所得金額200万円未満の方はその5%)を引いた金額が控除の対象となります。

例えば、30万円の医療費がかかり、保険で10万円補填されていた場合、「30万円-10万円-10万円=10万円」となり、課税所得額が10万円少なくなります。保険などで補填される金額とは、健康保険や生命保険から支給される保険金、給付金などのことです。

インプラント治療の医療費控除の申請方法

その年の確定申告の期限内に申請しなければなりません。期限は毎年2月16日~3月15日までの1ヶ月間となっているので、忘れないようにしましょう。

ただ総合的な金額を申請すれば良いわけではなく、医療費控除の明細書を作成して提出する必要があります。そのためには医療費の領収書を忘れずに保管しておいてください。

医療費控除の明細書を作成する場合は、国税庁のホームページまたは最寄りの税務署で確定申告書と医療費控除の明細書を入手しましょう。書類は直接持参するほか郵送でも申請ができますし、e-Taxと呼ばれるインターネットシステムを用いて申請が可能です。

医療を受けた病院など支払い先の名称、医療費の区分、支払った医療費の額、保険などで補填される金額をそれぞれ記入していきます。
これらの情報がはっきりしていれば後はただ記入し、金額を計算するだけなので特に難しい作業ではありません。

また、電車やバスなどの公共交通機関を使用して通院した場合はその交通費も医療費控除の対象となります。領収書がないものについては、誰がいつ、どの医療機関に行くために使用した交通費でいくらだったのかメモに残しておきましょう。

保険が適用になる治療であれば、健康保険の保険者が発行している医療費通知を申請時に添付すれば明細の記入を省略することができるのですが、インプラントの場合は基本的に保険が適用にならない自由診療となります。そのため、医療費通知には記載されないので、注意しておきましょう。

インプラント治療以外に保険を適用した治療を何か受けた場合は、医療費通知が届くはずなので、そちらも確認してください。

中には、インプラントが医療費控除の対象になることを知らずに申請していなかったという方がいますが、その場合でも5年間は引き続き制度が適用されることになるので、間に合う場合は申請してみてください。

還付額はいくら?

還付金の金額については、「医療費控除額×所得税率」で計算することができます。所得税率は以下を確認してください。

課税される所得金額 税率 控除額
1,000円から1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円から3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円から6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円から8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円から17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円から39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円以上 45% 4,796,000円

参考:国税庁:No.2260 所得税の税率

また、医療費控除を行うと住民税も減税になります。
計算式は「医療費控除対象金額×10%」となるので、こちらも確認してみてください。この10%の部分は固定となります。

医療費控除を忘れずに

インプラント治療を行った場合、忘れずに医療費控除を行っておきましょう。確定申告というとかなり難しい作業を想像してしまう方が多いですが、医療費控除についてはそれほど複雑な作業が必要になるわけではありません。
簡単な確定申告でお金が戻ってくるので、高額になりがちなインプラントの治療費の負担を少しでも抑えたいと考えている方は医療費控除で対応してみてください。