犬歯を失った場合のおすすめの治療法がインプラントである理由とは?

犬歯を失った場合のおすすめの治療法がインプラントである理由とは?

何らかの理由によって犬歯を失ってしまった場合、それを補うための方法について検討しなければなりません。ここでは犬歯がどのような役割を持っているのか、治療法にはどういった選択肢があるのかについて解説します。

特におすすめの治療法はインプラントです。他の治療法と比較してインプラント治療が犬歯の治療法として向いている理由についても解説します。

犬歯の役割

犬歯とは「八重歯」や「糸切り歯」の呼び名でも知られている歯で、根っこが長く、丈夫な特徴を持ちます。食べ物を噛み切る役割があるほか、噛み合わせにおいても重要な役割を果たす歯です。

私たちは食事をする際にあごを上下に動かして物を噛み砕いていますが、左右にも動かし、すりつぶして小さくします。ですが、奥歯は横方向の力に弱いため、食事の際に大きく横方向にあごが動くのは望ましくありません。

あごが横方向に大きく動くのを抑える役割を果たしているのが犬歯です。例えば、片方のあごだけを横に動かしてみると、犬歯のみが噛み合い、他の歯は浮いている状態になります。横方向の力に弱い奥歯同士は噛み合わないので、奥歯に大きな負担がかかるのを防ぐことに繋がります。

犬歯を失った場合の治療法

犬歯を失った場合の治療法犬歯は重要な役割を持っている歯なので、何らかの理由によって失ってしまった場合、早急に治療について検討しましょう。代表的な治療方法としては、部分入れ歯、ブリッジ、インプラントが挙げられます。

部分入れ歯

部分入れ歯は総入れ歯と異なり、失ってしまった歯のみをピンポイントで補う方法です。取り外しが可能な人工歯であり、歯磨きなどをする際は取り外してケアできます。

ただ、食事の際に部分入れ歯の周囲に食べ物が残りやすいことから、食事のたびに外しては歯磨きが必要です。

また、両隣の歯に留め金で固定することになりますが、留め金に汚れがたまりやすい点にも注意が必要です。保険適用の部分入れ歯は金属の留め金を使用するため、犬歯を部分入れ歯にすると目立ちやすいデメリットもあります。

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を支えとし、人工歯を設置する治療法です。人工歯部分は歯茎から浮いた状態になっています。

部分入れ歯と比べると小さいので、違和感を覚えにくいのがメリットです。また、部分入れ歯と異なり、取り外しはできません。歯磨きなどはブリッジを装着した状態で行うことになります。

注意点として、失った歯の両隣にあたるブリッジを装着する歯は、土台として調整するために削らなければなりません。健康な歯でも削る必要があるのが大きなデメリットです。

また、失った1本を補うために連結した3本のブリッジを入れる場合、食事の際には土台となる2本の歯に3本分の負荷がかかることになります。
土台となる歯への影響が大きい治療法です。

インプラント

インプラントは、あごの骨に穴を開けてフィクスチャーやインプラント体と呼ばれるものを埋め込み、そこに人工歯を取り付ける治療法です。外科手術が必要になりますが、単独で治療ができる特徴を持っています。

インプラントについてより詳しく知りたい方は『インプラントとは?メリット・治療の流れ・費用など徹底解説』で紹介しているので、こちらも参考にしてください。

犬歯が抜けた場合の治療にインプラントがおすすめの理由

犬歯が抜けた場合の治療にインプラントがおすすめの理由犬歯が抜けてしまった場合、部分入れ歯やブリッジなどの選択肢もありますが、特におすすめなのがインプラントです。これには以下のような理由があります。

周囲の歯を削る必要がない

ブリッジとは異なり、インプラント治療であれば周囲の歯を削る必要がありません。削られた歯は、健康的な歯と比べるとどうしても寿命が短くなってしまいます。

失った歯を補うためとはいえ、他の健康な歯の寿命を削るような治療はしたくないと考えている方には、インプラント治療が向いているでしょう。

審美性が高い

インプラントは審美性が高く、見た目が自然なのも大きなメリットです。自分の歯と変わりない見た目の歯が手に入るので、目立ちにくい人工歯を選択したい方に向いています。

特に、犬歯は普通に話をしているだけでも見えやすい歯なので、見た目にこだわる方が多いでしょう。例えば、保険適用のブリッジの場合は裏側が金属であるため、口を開ける角度によっては金属が見えてしまうこともあります。

部分入れ歯の場合も金属の留め具が目立つので、審美性に優れているとはいえません。見え方を気にする方からもインプラントが選ばれています。

重要な犬歯だからこそ慎重に判断を

重要な犬歯だからこそ慎重に判断を犬歯は物を噛み切る役割があるほか、噛み合わせにも関わる大切な歯です。失った歯を補う方法について検討する際、費用を重視する方も多いですが、犬歯については慎重に判断しましょう。

犬歯としての役割を果たせるのかも重視しなければなりません。また、見やすい部分なので見た目が自然かなどにもこだわってみてください。

インプラント治療であれば審美性にも機能性にも優れているので、犬歯を失った場合の治療法としておすすめです。