インプラント治療の種類とそれぞれの特徴を解説

インプラントの治療には様々な選択肢がありますが、中でも代表的なワンピースタイプツーピースタイプ、それぞれの特徴やメリット、デメリットなどについてご紹介します。
自分に向いているインプラント治療を選択したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。また、形状にも種類があるので、種類ごとの特徴をおさえておくことをおすすめします。

インプラントの種類はどれくらいある?

インプラントは、世界的に見ると100種類以上存在しており、日本国内で使われているのは30種類ほどとなっています。素材や表面処理の方法など様々な種類があるのですが、構造について大きく分類すると、ワンピースタイプとツーピースタイプの2種類です。

インプラントとは、土台となるフィクスチャー(インプラント体)、歯茎の上に出る部分である上部構造、これら2つを連結させるアバットメントという3つによって成り立っています。
ワンピースタイプはフィクスチャーとアバットメントが一体化しているタイプで、ツーピースタイプはフィクスチャーとアバットメントをネジでとめるタイプです。

インプラント治療は1回法、または2回法で行われる

インプラント治療院には外科手術が1回のみで済む1回法と、2回行う2回法の2種類があります。

1回法では、1回の手術であごの骨にフィクスチャーを埋め込み、アバットメントの連結まで行うことになるのですが、あごの骨密度が低い方などは1回法を選択することができず、2回法でしか対応できないことも少なくありません。
2回法では最初の手術でフィクスチャーをあごの骨に溜め込んだ後、1度歯肉を閉じます。その後、3~6ヶ月ほど時間を置いてから2回目の手術をし、フィクスチャーにアバットメントを連結します。

一般的に、ワンピースタイプのインプラントが1回法の治療で用いられるのに対し、ツーピースタイプは1回法、2回法のどちらにも対応できるのが特徴です。

各タイプの特徴とメリット・デメリット

ワンピースタイプとツーピースタイプでは、適しているインプラント治療が異なるので、詳細について解説しましょう。

ワンピースタイプ

ワンピースタイプは、1回法で行うインプラント治療で多く使われています。手術が1回で済めば、それだけ患者さんの体の負担を抑えられるのが大きなメリットです。また、フィクスチャーとアバットメントが一体化していることから、ツーピースタイプに比べて部品が少ないので、費用を抑えることもできます。
インプラント治療といえば長い期間がかかるものではありますが、2回法に比べると短い治療期間で済むので、できるだけ早期にインプラント治療を終わらせたい方に向いているといえるでしょう。

一方で、1回法で対応できるのはあごの骨に十分な厚さがある方のみとなっています。あごの骨の量については検査で確認してもらいましょう。
それから、フィクスチャーとアバットメントが一体化しているため、もしアバットメント部分だけに何かトラブルが発生したとしても、フィクスチャーごと交換しなければならないのがデメリットです。

ツーピースタイプ

ツーピースはあごの骨が少ない方でも選択できる治療法です。アバットメントには角度のついたものがあるのですが、ワンピースタイプはアバットメントとフィクスチャーが連結しているので埋入方向が限定されるのに対し、ツーピースタイプの場合はフィクスチャーの埋入方向と異なる角度がついたアバットメントを選択することもできます。人工歯の形についても細かく調整ができるため、審美的な見た目にこだわりたい方にとってメリットも大きいといえるでしょう。
また、アバットメントにトラブルが生じた場合は、アバットメント部分のみを交換することができます。

デメリットとしては、手術が2回必要なので身体に負担がかかり時間もかかること、ワンピースタイプに比べて費用が高い点などが挙げられます。

形状の種類

インプラントは形状にも種類があります。代表的なものについて解説しましょう。

スクリュータイプ

現在最も主流になっているタイプです。ネジのような形で、骨と接する面積が大きいことから固定しやすいのが特徴です。

シリンダータイプ

ネジ状にはなっていないため、ハンマーで槌打しながら打ち込みます。手術は2回必要です。

バスケットタイプ

現在ではほぼ採用されていませんが、中が空洞で、側面にも穴が開いているのが特徴です。骨との接着面積は広いのですが強度はありません。

ブレードタイプ

以前に主流だった種類で、骨幅が狭い方でも選択肢やすいタイプです。しかし、インプラント本体の破損が起こったり、骨が分解されて減少する骨吸収が起こったりしやすいということで、今はほぼ使用されていません。

詳細は医師に相談しながら検討を

歯科医院でインプラント治療を受ければ、最も適切なものを選択してもらえるはずだから、インプラントの種類などについては特に理解しておかなくても良いのではと考えている方もいるでしょう。

ですが、例えば引越しをしてインプラント治療を受けた歯科医院に通えず、他で治療を受ける場合や、外出先でアクシデントなどが起こった際のことを考えると、自分のインプラント治療ではどのような種類のものが使われているのか把握しておいたほうが良いです。
マイナー過ぎるメーカーや種類を選択すると、歯科医院によっては治療が難しいケースもあるので、この辺りの事も理解したうえで検討してみてください。