インプラントを長持ちさせるためにマウスピースの装着を

インプラントを長持ちさせるためにマウスピースの装着を

インプラントを長持ちさせるために役立つのが、マウスピースです。ですが、そもそもマウスピースがどういったものなのかよくわからない方もいるのではないでしょうか。

そこで、インプラント治療後に効果的に歯を守っていきたいと考えている方のため、マウスピースについて詳しく紹介します。

どのような場合に装着すべきなのか、どういったマウスピースがおすすめなのかなども参考にしてください。

マウスピースとは

マウスピースとは、歯ぎしりや食いしばりなどの刺激から歯を守るために装着するアイテムです。ゴムやレジンなど、弾力のある素材で作られています。

装着時に違和感があり、慣れるまでは夜間就寝時に無意識のうちに外してしまうこともありますが、歯のすり減りを防止したり、顎関節の負担を抑えたりするのに効果的です。

マウスピースを用いた矯正装置などとは異なり、刺激から歯を守る目的で使うマウスピースは、夜間時などに装着することになります。食事の際などに装着しておく必要はありませんが、汚れやすいのでお手入れしながら使いましょう。

熱に弱い素材で制作するので煮沸消毒はできません。入れ歯用の洗浄剤などを使用してお手入れしていくことになります。

インプラントがあってもマウスピースは装着できる?

インプラントがあってもマウスピースは装着できる?インプラント治療をした後でも、問題なくマウスピースを装着できます。これは、インプラント治療をした歯が天然歯とほとんど変わらない状態になるからです。

治療前からマウスピースを装着している方は、インプラント治療時に使用しているマウスピースが引き続き利用できるか相談してみましょう。

インプラント治療後にマウスピースを装着すべきケース

インプラント治療後にマウスピースを装着すべきケースマウスピースを積極的に取り入れたいのが、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方です。

また、歯に対して大きな衝撃がかかる可能性があるときにも取り入れてみましょう。どのようなケースでマウスピースの装着を検討すべきなのかについて解説します。

寝ている時に歯ぎしりが激しい場合

歯ぎしりは上下の歯をギリギリと擦り合わせることから、歯がすり減る大きな原因となります。歯ぎしりには意識的に行うのが難しいほどの力が込められており、歯や顎には数百キロもの力がかかるとされるほどです。

ですが、就寝時、無意識のうちに行うものなので自分で意識して改善することは難しいといえるでしょう。マウスピースを活用し、インプラントや天然歯がすり減るのを防止するのがおすすめです。

寝ている時に食いしばりが激しい場合

食いしばりも歯ぎしりと同様に無意識のうちに行ってしまう歯に負担をかける行為です。マウスピースをしても食いしばりが改善されるわけではありませんが、歯や顎にかかる負担は抑えられます。

また、日中、無意識のうちに食いしばってしまう方は、寝ている時以外でもマウスピースの使用が推奨されることがあります。

歯ぎしりや食いしばりは寝ている間に無意識で行うものということもあり、中には自覚していない方もいるようです。家族から指摘されたことがある方や、医師からマウスピースの装着を推奨された場合も検討してみると良いでしょう。

歯に大きな衝撃がかかる可能性がある時

ボクシングなどの格闘技でもマウスピースが活用されています。一般的に、スポーツで使われるマウスピースは分厚く、就寝時の歯ぎしりや食いしばりによる負担を抑える目的で使われるナイトガードと呼ばれるマウスピースとは別物です。

格闘技をされている方など、歯に大きな衝撃がかかる可能性のある方は、どのようなマウスピースが適しているか歯科医院で相談してみると良いでしょう。

「ナイトガード」なら保険適用で負担が軽くなる

「ナイトガード」なら保険適用で負担が軽くなるナイトガードとは、就寝時の歯ぎしりや食いしばりが歯や顎に与える負担を抑える目的で使用されるマウスピースです。

ナイトガードは保険適用で製作できることから、費用負担を抑えられます。マウスピースを作りたいと考えているものの、費用が気になってなかなか検討できずにいる方に向いているでしょう。かかる費用は5,000円前後です。

ナイトガードを使うことなく歯ぎしりや食いしばりによって天然歯やインプラントが磨り減って治療が必要になった場合、それ以上の費用がかかるケースが多いといえます。

そのため、費用をかけてでもナイトガードを作るメリットは大きいです。

マウスピースでインプラントを守ろう

マウスピースでインプラントを守ろう
インプラントや天然歯を守るために活用できるマウスピースについて紹介しました。ナイトガードであれば保険適用で製作できるので、それほど費用はかかりません。

自身で歯ぎしりや食いしばりの癖を自覚している方は、できるだけにインプラントを長持ちさせるためにもマウスピースを取り入れたほうが良いでしょう。

ソフトタイプやハードタイプなど種類もあるので、自分にはどういったものが適しているのか歯科医師に相談してみてください。