普段から美容に気を使っている方の中には、美顔器を取り入れている方もいるのではないでしょうか。
そこで、インプラント治療を検討している方のため、治療後に普段どおり美顔器を使用しても問題ないのかについて解説します。注意しておきたいポイントや、インプラント治療に関するよくある誤解などについてなどについても紹介するので、参考にしてみてください。
インプラント治療後でも美顔器の使用は問題ない
結論からいうと、インプラントの治療後でも問題なく美顔器を使用できます。
美顔器といっても種類はさまざまで、中でも肌に電流を流して効果を期待する超音波やイオン導入、EMSなどを活用した美顔器は電磁波や周波数を発することからインプラントに何らかの影響を与えるのではないかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
ですが、美顔器の他にも、私達の身の回りにはテレビや電子レンジなど、電磁波や周波数を発している家電が非常に豊富にあります。
美顔器から発生する電磁波や周波数が心配ということであれば、他の家電にも注意しなければならず、なかなか現実的ではありません。
さらに、美顔器を使うことによって、インプラントに悪影響があるといった医学的な証拠はないことから、基本的にはインプラント治療後に美顔器を使用しても問題ないといえます。
インプラント治療後の美顔器使用の注意点
基本的にインプラント治療後も美顔器は使用できるのですが、いくつか押さえておきたい注意点があります。以下の3点を確認しておきましょう。
美顔器によっては注意書きがある
美顔器の中には「インプラントをしている部分には使用しないでください」といった注意書きがされているものもあります。
ですが、前述したように美顔器がインプラントに与える悪影響については科学的な根拠がありません。言い換えると、どのような影響があるかまだ不明瞭な部分があるため、万が一のことを考えて記載されている注意喚起です。
科学的な根拠がないことから100%安全と言い切ることもできないため、不安な方は治療箇所付近を避けて美顔器を使用すると良いでしょう。
気になる方は、使用している美顔器、または使用予定の美顔器の注意書きをよく確認してから検討してみてください。
エステ店によっては患部の治療を避けることがある
自宅で行う家庭用の美顔器を使った方法ではなく、エステ店で美顔のケアを受ける方法もあります。
その際、インプラント治療をしていることを伝えると、その周囲を避けて施術が行われるケースも多いです。こちらについても万が一のことを考えての対応といえます。
問診票を書く際にはインプラント治療を行っている旨を記入し、どのように対応してもらえるのか相談してみると良いでしょう。
インプラント治療を行った周辺で美顔器を使うのは避ける、美顔器の出力レベルを下げるなど、いくつか方法があります。
電磁波過敏症の方は注意が必要
電磁波過敏症の方がインプラント治療を行い、極力電気式の美顔器を使用した場合はピリピリとした刺激を感じる可能性があります。
電磁波過敏症とは、電磁波に過敏な体質の方のことで、微弱な電磁波でも刺激に感じたり、体調不良につながったりしてしまうことがあります。
電磁波過敏症であることを実感しているのであれば、インプラント治療をした部位に極力電気式の美顔器を使用してケアするのは避けたほうが良いでしょう。
美顔器の中には極力電気式以外のものもあるので、できるだけ自分にとって刺激が少ないタイプの美顔器を使用することをおすすめします。エステで美顔器を使用したケアを受ける場合も同様なので、施術を受けるエステで相談してみてください。
その他のインプラント治療後によくある誤解
美顔器以外でよくいわれるのが「インプラントにするとMRI検査が使用できなくなる」という話ですが、こちらもそんなことはありません。
MRI検査を受ける際には金属類を外しておかなければなりませんが、これは金属に含まれる磁力がMRIと反応してしまうためです。ですが、インプラントに使われているチタンは金属であるものの、磁力が発生しない特徴を持っています。
MRIに反応することもないため、インプラント治療後も問題なくMRI検査は受けられます。
インプラント治療とMRIの関係について、詳しくは『インプラント治療をした後でもMRI検査は可能!その理由とは?』で解説しているので、こちらもご覧ください。
気になることがあれば歯科医院で相談するのがおすすめ
インプラント治療後に美顔器を使用しても問題ないのかについて解説しました。初めてインプラント手術を受ける方の中には、さまざまな疑問や不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
何か気になることがある場合は、治療を受ける歯科医院で直接相談してみるのがおすすめです。ちょっとした疑問にも丁寧に対応してくれるような歯科医院を選択すると良いでしょう。