歯を喪失した50代の方にインプラントがおすすめの理由を解説

歯を喪失した50代の方にインプラントがおすすめの理由を解説

歯を失ったままの状態にしておくとうまく噛めなくなるだけではなく、発音などに悪影響を与えてしまうことがあります。

入れ歯やブリッジなど選択肢はさまざまですが、50代の方に特におすすめしたいのが、インプラント治療です。失った歯をインプラントで補うことにより、咀嚼能力が上がるだけではなく、審美的なメリットもあります。

50代にインプラントおすすめする理由について紹介していきます。

歯が抜け始めるのは50代以降

50代になると若い頃とは口内環境が変わり、さまざまなトラブルが現れやすくなります。

30代や40代の頃は特に問題なかったものの、50代になってから歯のグラ付きなどを感じることが増えていないでしょうか。

厚生労働省のデータによると、50代以降で歯が抜ける方が増え始めることがわかっています。

厚生労働省:平成28年歯科疾患実態調査結果の概要

画像引用元:(PDF)厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査結果の概要」

平成28年を参考にすると、1人平均喪失歯数が45~49歳の時点では0.9本であるのに対し、50~54になると2.0まで増えています。

年齢を重ねるにつれて喪失歯数が増えていくため、抜けてしまった歯がある場合は都度対応していきましょう。

歯を喪失した50代の方にインプラントがおすすめの理由

歯を喪失した50代の方にインプラントがおすすめの理由入れ歯やブリッジなどさまざまな治療法がある中でインプラントをおすすめするのには、以下のような理由があります。

顔の印象を若く保つことができる

インプラントであれば、顔の印象を若く保つことも難しくありません。50代はまだまだ若いので、入れ歯にすると一気に老けてみられそうと不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

インプラントは非常に審美性が高く、天然歯と同様の見た目が手に入ります。そのため、入れ歯などと比べて若々しい印象を作ることが可能です。

健康的な他の歯を守ることができる

インプラントは失った歯のみ独立して治療が可能なので、健康的な他の歯に何か悪い影響を与えることがありません。

例えば、ブリッジで失った歯を補う場合、連結した人工歯を固定するため、失った両隣の歯を削る必要があります。

虫歯であれば治療ついでに削れますが、健康であっても削らなければならないのがデメリットです。インプラントであれば周囲の歯を削ることはありません。

認知症リスクの防止を期待できる

失った歯をインプラントで補うことによりしっかり咀嚼ができるようになります。咀嚼は、認知症のリスクを低減させるためにも重要とされるものです。十分な咀嚼ができなくなると脳血流量が減少し、認知症につなぐのではないかと考えられています。

ですが、インプラントなどの義歯を使用すれば、咀嚼機能の改善が期待できるので、認知症対策としても検討してみてはいかがでしょうか。

参考:(PDF)東京歯科大学「口腔機能と認知機能の関連についての近年の研究」

50代でインプラント治療を受ける時の注意点

50代でインプラント治療を受ける時の注意点50代でインプラント治療を検討している方は、先に注意点から確認しておきましょう。以下の3つのような注意点があります。

顎の骨が少ない場合は治療できない可能性がある

インプラント治療では顎の骨にドリルで穴を開け、そこにインプラント体やフィクスチャーと呼ばれるものを埋入して人工歯を取り付けていくことになります。

そのため、顎の骨量が不足している場合、インプラント治療はできません。50代になると若い頃と比較して少しずつ骨量が減っていくので、そのままでは治療が難しい方も多いです。

骨量が不足している方でも、骨量を増やす治療などを行えば対応できるケースもあります。

持病が多い場合は治療できない可能性がある

インプラント治療は外科手術を伴うため、外科手術をすると何らかのリスクが考えられる方は治療が向いていないことがあります。

例えば、糖尿病や高血圧、心疾患、骨粗しょう症などの方は医師に相談のうえ、慎重に検討しなければなりません。

持病の関係で血が止まりにくかったり、血をサラサラにする薬を飲んでいたりする方などは、手術時に出血量が増えてしまうリスクもあります。

ただ、持病があっても状態がそれほど悪くない方は、かかりつけの内科医と連携する形で治療が可能なケースも多いです。まずは、歯科医や、かかりつけの内科医に相談してみてください。

治療後は毎日の手入れが必要になる

インプラントを埋入したあとは、自分の歯と同様に歯磨きなどでケアが必要です。歯周病のような症状が現れるインプラント周囲炎が起こると抜けてしまうリスクもあるため、丁寧にお手入れしましょう。

部分入れ歯にように取り外す必要はないので、お手入れしやすいと感じる方が多いようです。

快適な生活をサポートするインプラント

快適な生活をサポートするインプラントインプラントは機能性・審美性ともに非常に高く、快適に食事を取ったり、見た目を気にすることなく過ごしたりしたい方にぴったりです。50代で歯が抜けてしまった方は、放置することなく早期に対応しましょう。

入れ歯やブリッジとは異なり、インプラントであれば他の歯に影響しません。健康な歯を傷つけることなく口内環境を整えていきたいと考えている方にもインプラント治療がおすすめです。