インプラント治療で大事なオーバーホールとは?

インプラント治療を行ううえで欠かせないのが、オーバーホールと呼ばれる洗浄作業です。インプラントは自分の歯と同じように噛むことができる第3の歯と呼ばれており、とても便利なものではありますが、機能性を保つためには定期的なメンテナンスを行わなければなりません。
メンテナンスの中で行われる、オーバーホールとはどのようなものなのかについてご紹介します。

インプラント治療におけるオーバーホールとは

インプラント治療におけるオーバーホールとは、定期的にインプラントを分解して掃除する作業のことをいいます。自宅で行うことはできないので、歯科クリニックでメンテナンスを受ける際にオーバーホールをしてもらわなければなりません。
インプラントは入れ歯などとは異なり、歯ブラシなどで自分の歯と同じように掃除することができますが、ブラッシングだけでは細かい部分の汚れを取り除くことができないので、定期的に歯科クリニックでメンテナンスを受ける必要があります。

オーバーホールでは、取り付けているインプラントの器具をすべて取り外し、一つひとつ細かく洗浄することができるので、自分で取り除くことができないような細部の汚れまで落とせるのがメリットです。

インプラントのメンテナンスは数ヶ月に1回行われますが、オーバーホールを行うのは、一般的には1~2年に1度ほどとなっています。できれば1年に1回は検討したほうが良いとされており、最低でも5年に1度はオーバーホールが必要とされているので、どのタイミングで行うかについては、通っている歯科クリニックに確認してみましょう。
お口の中の状態によっても最適なペースが変わってくるので、自分の場合はどれくらいのペースで受ければいいのか相談してみてください。

オーバーホールの重要性について

オーバーホールは、インプラントを長持ちさせるためにも非常に重要な役割を持っています。もし、オーバーホールを行わなかった場合、自分で落としきれない汚れが蓄積してしまい、インプラントを失う結果になってしまう可能性もあるからです。

人工の歯であるインプラント自体は、虫歯になることがありません。しかし、その土台部分である骨や歯茎は、健康な自分の歯がある部分に比べてもろい状態であるため、定期的にきちんと汚れを取り除き、清潔な状態を保つ必要があります。

特にインプラントと歯茎の間や連結部分は汚れがたまりやすく、なおかつ落としにくいので、そこに歯垢が付着してしまうケースも多いです。細菌などが繁殖して歯茎が炎症を起こしてしまうと、インプラント周囲炎と呼ばれるトラブルに繋がります。

インプラント周囲炎のリスク

インプラント周囲炎とは合併症の一つであり、インプラントを支えている組織に炎症が起こっている状態です。歯周病のような症状が発生するのですが、厄介なことに初期の段階では自覚症状がありません。進行するとインプラントを抜かなければならないので、できる限りインプラント周囲へのリスクを抑えることが、インプラントを健康的に長持ちさせるコツだといえるでしょう。そのためにも、徹底的な洗浄ができるオーバーホールを定期的に行うことが欠かせません。

万が一、インプラント周囲炎が発生したとしても早期に発見、早期治療ができれば必ずしもインプラントを抜く必要はありません。インプラントは丁寧にお手入れをしていれば10年以上、更には20年以上長持ちさせることが可能とされているので、できる限り長持ちさせるためにも、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
丈夫なインプラントでもメンテナンスを怠ってしまうと、早期に状態が悪化してしまいます。

オーバーホールにかかる費用の目安

インプラント治療では保険を用いることができないため、オーバーホールの費用も自己負担となります。自由診療であることから、歯科クリニックによって設定されている費用が異なりますが、推奨されている頻度として1年に1回オーバーホール行った場合、一般的にはその他のメンテナンス費用なども含めて、年に20,000円前後の費用がかかると考えておきましょう。
高いと感じる方もいますが、もしも前述したインプラント周囲炎が発生し、インプラントを抜かなければならないようなことになれば、更なる費用がかかります。健康な状態で長持ちさせるためにも、歯科クリニックで推奨されている頻度でオーバーホールを行うようにしましょう。
また、インプラントには他にも様々なメンテナンスがあるので、それらもしっかり行っていくことが重要です。

オーバーホールでリスクに備える

インプラント治療におけるオーバーホールとは何かについて解説しました。毎日、丁寧にブラッシングしたり、フロスを使ったクリーニングをしたりしていても、取り除けない汚れがあります。
天然歯の場合は、これらを定期的に歯科クリニックで除去してもらう必要があり、インプラントも同じです。オーバーホールで定期的に徹底的な洗浄を行うことにより、インプラント周囲炎などのリスクを抑えることができるので、1年に1回程度は行うようにしましょう。