インプラントのメンテナンス(お手入れ)方法について

インプラントの手術、治療が済んだら、次に待っているのが定期的なメンテナンスです。自宅で行うセルフケアのほか、歯科医院で行うメンテナンスがあります。
これらを怠った場合には、インプラント周囲炎などのトラブルに繋がってしまう恐れがあるので、十分に注意しなければなりません。どのようなメンテナンスが行われるのかなどについてご紹介しましょう。

インプラントの定期検診の必要性

インプラントを長持ちさせるためにもメンテナンスは非常に重要です。メンテナンスを行うことにより、インプラントのゆるみなどが発生した際に、いち早く気付く事ができます。

また、メンテナンスではインプラント周囲の軟組織の状態が適正であるか確認したり、インプラント周囲炎の兆候が見られたりしないかなどを調べる重要な役割を持ちます。
どのタイミングでメンテナンスに通うかは歯科医院によっても異なりますが、治療完了後、1週間後、2週間後、1ヶ月後、3ヶ月後といった形で通うケースが多いです。3ヶ月後の段階で特に問題がない場合は、3ヶ月ごとや6ヶ月ごと、1年ごとなど、徐々に通う頻度は少なくなっていきます。

状態が落ち着いてからは定期検診の扱いとなるので、指示された頻度でしっかり通い、ケアを受けましょう。

歯科医院でのインプラントのメンテナンス内容

歯科医院で行われるメンテナンスは、1回あたり5,000円~1万円程度の費用がかかります。手術後、一定期間は無料でメンテナンスが受けられる歯科医院もありますが、歯科医院によって設定が異なるので確認しておきましょう。

歯科医院で行う代表的なメンテナンスは以下の通りです。

口内の確認

インプラントを長持ちさせるためには、理想的な口内環境を維持していかなければなりません。虫歯や歯周病が発生していれば早期に対応が必要です。
そのため、定期健診で行われるメンテナンスでは虫歯や歯周病がないか、詰め物や被せ物がある場合はそれらの状態が良好かを確認します。

レントゲン検査

レントゲン撮影を行い、インプラント周辺の状態を詳しく確認します。他の歯や骨の状態を確認することにより、炎症や骨吸収が起こっていないかを調べる検査です

ブラッシング指導

口の中の状態を確認し、磨き残しが発生している場合はそれを指摘します。人によって磨き方の癖が異なるため、自分では理解できていなかった磨き残しが発生しやすいポイントなどを理解できます

クリーニング

自宅で丁寧にブラッシングしていたとしても、専門的な器具を使わなければできないケアもあるので、メンテナンスの際に専門的なクリーニングを行います。自分で行うセルフケアと、定期的に歯科医院で行うクリーニングの両方を実践することにより良好な状態を保つことが可能です。

口内のセルフメンテナンスの方法

セルフケアでは、以下のようなメンテナンスを行いましょう。毎日丁寧に実施することが重要です。

ブラッシング

セルフケアの基本は丁寧なブラッシングです。基本的には柔らかめで、小さめの歯ブラシを使いましょう。特にインプラントは、歯の裏と表だけでなく、左右もしっかり磨かなければなりません。しかし、ブラッシングだけで隣の歯と隣接している左右を磨くのは難しいので、フロスも活用しましょう。

フロス、その他

フロスは糸ようじという呼び名でも知られており、歯と歯の間の汚れを掻き出すことができます。ブラッシングにプラスして行いましょう。
それから、必要に応じて歯間ブラシのほか、ポイントブラシや1歯用ブラシとも呼ばれる「ワンタフトブラシ」を取り入れてみてください。通常の歯ブラシでは毛先が届きにくいポイントを磨きやすくなります。

ただし、セルフメンテナンスは継続することが重要なので、あれこれ補助器具を用意してしまうとブラッシングするのが面倒になり長続きしなくなるため注意が必要です。自分が無理なく使える補助器具をそろえ、丁寧に行いましょう

デンタルリンス

デンタルリンスとは、口に入れてすすいでからブラッシングするものや、口に含んだままの状態でブラッシングする液体歯磨きです。歯周ポケットなどにも成分が届き、歯周病のリスクを抑えることができます

インプラントのメンテナンスを怠るリスクと注意点

メンテナンスを怠った場合、細菌感染を引き起こしてしまう恐れがあります。特に怖いのが、インプラント歯周炎です。自覚症状がないのに進行が早く、メンテナンスをしないと急激に状態が悪化し、インプラントを失う結果に繋がってしま恐れもあります。

また、インプラント治療後に引越しが決まりインプラント治療を受けた歯科医院で引き続きメンテナンスを受けるのは難しい場合もあるでしょう。
こういったケースでは、インプラント治療を受けた歯科医院に対して、使用したインプラントの製造元と種類、大きさを確認しておいてください。引越し後に歯科医院を探す際には、教えられたインプラントの種類に対応している歯科医院を探す必要があります。

メンテナンスでインプラントを長持ちさせることが可能

インプラント治療をしたらそれで終わりではなく、定期的にメンテナンスをすることが何よりも重要です。「自分で丁寧なブラッシングをしているからメンテナンスに行かなくても良い」と考えるのではなく、セルフケアでは除去しきれない汚れなどを歯科医院で落としてもらいましょう。

歯科医院でのケアと、自宅でのケアの両方に力を入れることが重要です。

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