インプラントに用いるサージカルガイドとは?メリットと費用相場を解説

インプラント治療といっても様々な選択肢があるのですが、治療方法によっては「サージカルガイド」という装置を使用することがあります。医師からサージカルガイドの使用を推奨されたものの、本当に必要なものかわからず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで、サージカルガイドの役割やメリット、使用する場合の治療の流れ、費用などについてご紹介します。

インプラント治療に使用するサージカルガイドとは

インプラントの使用で使われることがあるサージカルガイドとは、インプラントを埋入する際に使用するガイドのことです。別名「3Dテクノロジーインプラント」と呼ばれ、事前に立てた計画通りに治療を進めるために役立ちます。

CT画像や3Dデータなどを使ってコンピューターでシミュレーションを行い、インプラント埋入の位置や角度などを策定したうえでガイドを作成します。手術時にはそのガイドに沿った形で施術を行えるので、より正確なインプラント治療が可能です。

サージカルガイドを使用するメリット


サージカルガイドを利用した治療にはどのようなメリットがあるのでしょうか。代表的なメリットは以下の5つです。

神経を傷つけるリスクを下げられる

インプラント治療におけるトラブルとして神経を傷付けてしまうリスクがあるのですが、このリスクを減らせるのが大きなメリットです。

万が一、神経を傷付けてしまった場合、感覚が麻痺してしまったり、しびれ、ビリビリとした痛みを感じたりしてしまうようなリスクがあります。

特に下あごには多くの神経が通っていることから神経損傷のリスクがあります。ですが、サージカルガイドは事前にCT画像などから神経の位置を把握したうえで適切な埋入計画を立案できるのが特徴です。

そのため、誤って神経を損傷してしまうリスクを大幅に抑えられます

手術時間を短くできる

インプラント治療は神経損傷などを防ぐために非常に慎重に進めなければなりません。ですが、サージカルガイドがあればスムーズに進められるため、時間短縮につながります。

場合によっては、数時間かかるような手術がサージカルガイドを使うことによって15分程度で終わることもあるのです。

切開を伴わない治療が可能になる

通常のインプラント治療では歯肉を切開し、あごの骨にドリルで穴を開けてフィクスチャー(インプラント体)を埋入します。

サージカルガイドの場合、事前に行うシミュレーションによって正確な位置に埋入が可能であるため、大きく歯肉を切開する必要がありません。身体への負担も抑えられます。

インプラントの見た目が良くなる

埋入位置を違えるとインプラントが曲がってしまうことがありますが、ガイドに沿って手術を行えばそういったリスクも少ないです。見た目にこだわりたい方にも向いています

インプラントが長持ちする

サージカルガイドを使えば事前のシミュレーションに基づいて正確な治療が可能です。そのため、インプラントを長持ちさせることにもつながります。

サージカルガイドを使用する場合の治療の流れ


サージカルガイドを用いてインプラント治療を行うことになった場合の流れについて解説します。

CTスキャンで撮影

詳細のシミュレーションを行う準備として、CT撮影をします。CT撮影により、骨の密度や神経、血管の位置など細かい情報を確認できます。

シミュレーション

専用のソフトを使い、シミュレーションを行います。正確な治療を行うために必要です。

サージカルガイドの作成

事前に行ったシミュレーションをもとに、サージカルガイドを作成するためのオーダーを行います。サージカルガイドは3Dプリンターを用いて作られます。

サージカルガイドを装着したまま手術

仕上がったサージカルガイドを装着した状態で手術を行います。ガイドに沿って手術を進められるのが魅力です。

サージカルガイドを使用する場合の費用相場


サージカルガイドを使用する場合、使用しない場合の治療と比べると費用がかかります。どの程度の費用がかかるのかについては歯科医院によって違いが大きいのですが、インプラント1本あたり5~10万円程度が相場です。

通常のインプラント1本の治療費が32~40万円程度であるため、1本あたり37~50万円程度かかると考えておかなければなりません。埋入本数によっても費用が変わるので、詳細については直接治療を受ける歯科医院で確認してみてください。

インプラント治療のリスクを軽減するのに役立つサージカルガイド


サージカルガイドは、通常の治療と比較しても安全に施術を進められるようになるのが魅力です。確かに費用の問題はありますが、費用よりも安全性を重視したいと考えている方は、検討してみてはいかがでしょうか。

手術時だけでなく、手術後のリスクなどを低減することにもつながります。特に何本もインプラントを埋入するような大掛かりな治療を行う方などは、前向きに検討してみるのがおすすめです。