インプラント治療後に処方される薬の主な種類と服用時の注意点を解説

インプラント治療後に処方される薬の主な種類と服用時の注意点を解説

インプラント治療を受けたあとは、歯科医院から薬が処方されることになります。どのような薬が処方されるのかわからず、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

そこで、インプラント治療後に処方される一般的な薬の種類と役割、市販薬は使用しても良いのかなどについて紹介します。

また、薬を服用する際にはどういったポイントに注意すべきかについても参考にしてください。

インプラント治療後に服用する薬の主な種類

インプラント治療後に処方される薬の種類は、治療を受ける歯科医院によって異なります。代表的な薬といえば、抗生剤、痛み止め、消炎酵素剤の3種類です。

それぞれどのような薬なのかについて紹介します。

抗生剤(抗菌薬)

抗生剤とは殺菌の効果を持つ薬で、インプラント治療を行った箇所から細菌感染するのを防ぐ目的で使用します。化膿止めとしても働く薬です。

痛み止め

インプラント治療では、メスを使った外科手術を行うことになります。手術中は麻酔が効いていますが、麻酔が切れてからは痛みを感じることがあるので、痛み止めを処方されるのが一般的です。

痛みを感じ始めてからではなく、麻酔が効いているうちに飲んでおくことにより、麻酔が切れてからの痛みを抑えられます

消炎酵素剤

消炎酵素剤は、痛みのほか、患部の化膿や腫れを抑える役割を持つ薬です。傷口の回復を促す働きがあることから、インプラント手術による傷口を早期に回復させる効果が期待できます。

市販薬は服用しても良い?

市販薬は服用しても良い?ドラッグストアなどで販売されている痛み止めは、インプラント治療後に発生する痛みを抑える目的でも使用できます。

例えば、歯科医院で処方された痛み止めを飲みきってしまったような場合は、市販薬で対応すると良いでしょう。アスピリンやアセトアミノフェン、イブプロフェンなどの成分が配合されているものが効果的です。

ただ、できれば事前に主治医に相談しておくことをおすすめします。追加の痛み止めを処方してもらえる可能性もあります。

インプラント治療後の薬の注意点

インプラント治療後の薬の注意点インプラント治療後に処方される薬を服用するにあたり、いくつか注意しておきたいポイントがあります。以下の3点を確認しておきましょう。

飲み忘れがないように徹底する

処方された薬は、指示に従って正しく飲むようにします。例えば、自己判断で処方された薬を飲む、飲まないと決めてしまうのはよくありません。

特に、抗生剤は処方された分量を必ず飲みきるようにしてください。飲んだり飲まなかったりを繰り返してしまうと、薬の効きが悪くなってしまう可能性があります。

さらに、耐性菌と呼ばれる抗生物質が効かない病原菌を増やしてしまう恐れがあるため、十分注意が必要です。

消炎酵素剤についても同様です。傷口の回復を促す働きを持った薬であるため、正しく服用しないとインプラント手術による傷口の回復に悪影響をもたらしてしまう可能性があります。

なお、痛み止めについては必ずしも飲まなければならないものではありません。痛みを感じた時のみ飲むようにしましょう。

処方される薬は、インプラント治療を受ける歯科医院や、患者さんの健康状態によっても変わります。どのタイミングでどれを飲むかについて正しく把握し、飲みきるようにしましょう。

薬疹などの症状が出たら医師に相談する

薬を服用したことにより薬疹と呼ばれる発疹が出ることがあります。薬疹の主な症状は、皮膚が赤くなる発赤、皮膚の膨らみや水ぶくれ、蕁麻疹、かゆみ、痛みなどです。

これらに該当する症状が発生した場合は、一度医師に相談しましょう。薬に含まれている成分が原因で発生している場合、薬の服用を中止しなければならないこともあります。

薬が効かない場合は医師に相談する

薬が効かないようなケースも医師に相談が必要です。特に注意したいのが、痛み止めを飲んでも我慢できないような痛みが発生しているようなケースです。

処方されている薬が合っていないか、インプラント治療を行った周辺に何らかの問題が起こっている可能性があります。

また、インプラント治療による痛みは1週間程度で落ち着くのですが、それ以上経過しているにもかかわらず、常に痛み止めを飲まなければならないほどの痛みが発生している場合も医師に相談しましょう。

こちらについても、インプラントやその周辺の組織に何らかの問題が発生している可能性が考えられます。

不安なことがある場合は医師に確認を

不安なことがある場合は医師に確認をインプラント治療後にはどのような薬が処方されるのかについて紹介しました。詳しい薬の成分や内容については、渡される際に説明が受けられるので、よく確認しておきましょう。

薬の飲み方などについて不安やわからないことがある場合は、直接確認してみるのがおすすめです。

また、薬を服用して何らかのトラブルが発生したような場合も自己判断で問題ないと考えてしまうのではなく、医師に相談してみてください。