入れ歯を装着していると喋りにくい原因と調整方法を解説

入れ歯を装着していると喋りにくい原因と調整方法を解説

入れ歯にすると良くあるトラブルが、喋りにくいと感じてしまう問題です。喋りにくいままで使い続けるとストレスに感じてしまうだけではなく、人と話をするのが億劫になってしまうこともあるでしょう。

そこで、喋りにくさの原因と、調整方法についてまとめました。適切な調整を行うことにより、喋りにくさの問題を解消して快適に使えるようになります。

入れ歯の装着時に喋りにくいのは調整可能?

入れ歯を装着した際に喋りにくいと感じるのには、何かしらの原因があります。その原因に適した方法で対処することにより調整可能です。

入れ歯にしたのだから喋りにくいのは仕方がないと考えてしまう方もいますが、歯科医院で相談することにより、かなり快適になるケースもあります。

人によって喋り方の癖や舌の使い方などによって、入れ歯に舌が当たる部分が異なるため、初めから喋りやすい入れ歯を仕上げることは非常に難しいといえます。サ行が発音しにくい、タ行が発音しにくいなど、具体的な相談をすれば歯科医師も調整すべき部分を判断しやすいです。

無理に使い続けるのではなく、調整してもらいましょう。具体的にどういった原因があり、どのように調整していくのかについて解説するので、自分の場合は何が原因になっているのかチェックしてみてください。

喋りにくい原因①:まだ入れ歯に慣れていない

喋りにくい原因①:まだ入れ歯に慣れていない入れ歯を装着して間もないのであれば、まだ入れ歯に慣れていないことが原因で喋りにくさを感じている可能性が高いです。入れ歯にしたことによって口の中の環境が変わるため、それに適応する時間が必要になります。

調整方法

慣れていないことが原因なのであれば、数日使い続けることにより徐々に慣れていきます。大変に感じますが、数日我慢してみましょう。一般的には2週間もあればほとんど慣れてくるはずです。

この間、入れ歯を装着して積極的に喋るようにしましょう。舌の使い方が少しずつわかるようになってくるので、喋りにくさの問題が解消されることがあります。喋りにくいからといって一日のほとんどの時間で入れ歯を外して過ごしてしまうと、いつまで経ってもなかなか慣れません。

ただし、2週間経過しても全く慣れないような場合は歯科医院で専門的な調整をしてもらった方が良いでしょう。舌が当たる部分を削って調整するなどの方法があります。

喋りにくい原因②:上の歯と下の歯の間に隙間がある

喋りにくい原因②:上の歯と下の歯の間に隙間がある噛み合わせた時、上の歯と舌の歯の間に余分な隙間がある場合、そこから空気が抜けて喋りにくいと感じることがあります。鏡で状態を確認し、口を閉じた状態で隙間が空いていないかみてみましょう。

調整方法

隙間を埋めるための調整を行うことになります。特に「さ・し・す・せ・そ」の発音が難しいと感じやすいです。歯科医院で相談して調整してもらいましょう。

喋りにくい原因③:上の歯と下の歯が当たっている

喋りにくい原因③:上の歯と下の歯が当たっている歯を噛み合わせたとき、上の歯と舌の歯が当たってカチカチ音がするようなケースです。噛み合わせが正常ではない状態ともいえます。

調整方法

噛み合わせの調整が必要です。上の歯、または下の歯を削るなどして対応できます。

喋りにくい原因④:土台の厚みが合っていない

喋りにくい原因④:土台の厚みが合っていないとくに保険診療で作る入れ歯の場合、厚さが3~4mm程度あり、その厚みによって喋りにくいと感じることがあります。入れ歯に厚みがあるのは、薄くするとその分強度が落ちてしまうからです。

ですが、厚みがあるとその分、口の中で舌を動かせる範囲が狭くなってしまいます。また、異物感も強くなってしまいます。

調整方法

厚さを感じている土台部分を削って調整します。ただ、保険診療で選択できる素材であるプラスチックは削り過ぎると強度が落ちてしまうため、削れる範囲には限界があります。自由診療の金属製のものであれば、プラスチックに比べて薄くしても強度を保てるのが特徴です。

喋りにくさの問題を感じて削ってもらったものの、まだ喋りにくいようであれば、費用はかかりますが自由診療の入れ歯についても検討してみると良いでしょう。

まずは歯科医院で相談を

まずは歯科医院で相談を入れ歯にしたことによって喋りにくさを感じる原因はさまざまです。ですが、その原因に合わせて適切に調整すれば、かなり喋りやすくなります。

もっと早く相談しておけば良かったと感じる方も多いようなので、まずは歯科医院で喋りにくくて悩んでいることを相談してみてはいかがでしょうか。

また、入れ歯にすると喋りにくいだけではなく、違和感があったり、見た目の問題に悩まされたりしますが、そういった場合はインプラントに変更する選択肢もあります。インプラントは見た目が自然なだけではなく、審美性・機能性に優れていると人気です。

インプラントのメリットについては『インプラント治療のメリットについて紹介』で詳しく解説しているので、こちらもご覧ください。