自分の人生の満足度を向上させたいと考えた際に注目したいのが、生活の質を指す「QOL」です。インプラント治療を行うことによりQOLが向上したと感じている方が多くいます。
QOLとは具体的にどういったもの事をいうのか、なぜインプラント治療を行うことによってQOLが向上するのかについて解説しましょう。インプラント治療の魅力についてよく理解できていない方も参考にしてみてください。
QOLとは
QOLとは「Quality of Life（クオリティ・オブ・ライフ）」の略称で「人生の質」や「生活の質」という意味があります。例えば、人として満足できる生活ができている方や、自分らしい生活を送ることができている方はQOLが高いといえるでしょう。
医療とともに発展してきた考え方であり、特に介護や福祉の分野でもQOLが注目されています。日々の生活の中で不満やストレス、生きにくさなどを感じている場合は、QOLを向上させることによって納得のいく人生を送ることができるようになるでしょう。
例えば、インプラント治療を行い、口の中の問題を解決することもQOLの向上に繋がります。
歯がなくてしっかり物を噛むことができない、入れ歯にしたところ食べられるものが制限されてしまいストレスを感じている、抜けた歯が気になって人前で話すことにストレスを感じてしまうなど、歯の問題によって人生の満足度が下がっている方も少なくありません。
インプラント治療でQOLを向上させることについて検討してみてはいかがでしょうか。
インプラント治療でQOLが向上する理由
具体的にインプラント治療をすることによってQOLがどのように変化するのか、なぜ向上するのかについてご紹介しましょう。
よく噛めるようになる
歯が抜けてしまった、入れ歯にしたけれどよく噛めないといった方は、インプラントにすることによってよく噛んで食事ができるようになります。
歯を失った際にそれを補う方法としては入れ歯やブリッジなどがありますが、これらの方法に比べるとインプラントは非常に噛む力が強く、安定性も高いです。
あごの骨に直接インプラントを埋入し、しっかり支えるので自分の歯と同じように噛むことができます。
インプラントは永久歯が無くなってしまった場合にそれを補う「第3の歯」とまで呼ばれているので、何らかの理由で歯を失ってしまったものの、食事をしっかり楽しみたいと考えている方から選ばれている方法です。
咀嚼力が上がれば、唾液が分泌されやすくなって口の中をキレイにする効果があるので、虫歯や口臭の予防にもつながります。
食事が楽しくなる・味わえるようになる
しっかり噛むことができようになると、食材や料理の味を楽しむことができるになります。不安定な入れ歯やブリッジでよく噛むことができないと、十分に咀嚼しないうちに飲み込まなければなりません。
特に食べることが好きな方にとって毎日の食事を楽しむことができるかどうかはQOLを大きく左右するので、重要なポイントだといえるでしょう。
自分の歯が美しく見えるようになる
インプラント治療はとても審美性の高い治療法です。そのため、見た目に自信を持つことができるになります。銀色の部品が見える部分入れ歯、ブリッジなどとは異なり、自分の歯と同じような見た目を楽しむことができるので、全く目立たないのが大きな魅力です。
また、歯を失った場合にブリッジにするという方法もありますが、ブリッジは両隣の歯が健康でも支えにするために削る必要があります。インプラントの場合はそういったこともなく、健康な歯を美しく残したままで失った部分だけ独立した治療が可能です。
毎日のメンテナンスが簡単
メンテナンスが大変な方法だと困りますが、インプラントは部分入れ歯などと異なり、自分の歯と同じように磨くだけです。
丁寧なブラッシングをしないとインプラント周囲炎という病気になってしまうことがあるので注意が必要ですが、取り外して洗ったりする必要はありません。
基本的なメンテナンスは、歯科医院で指導してもらえるので、それを守るようにしましょう。丁寧にブラッシングし、歯と歯の間の汚れについてはデンタルフロスなどを活用して取り除く必要があります。
また、磨きにくい場所については通常の歯ブラシよりも先端が小さいワンタフトブラシを活用するのがおすすめです。
毎日のメンテナンスに加え、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることによりインプラントを長持ちさせられます。
自信がつく
歯の問題が解決することによって、自分に自信が持てるようになった、気分が明るくなったと感じる方はとても多いです。
歯の見た目が気になるから人前に出たくない、食事が楽しめないなどマイナスの要素を取り除くことができるため、ストレス対策にもなります。
例えば、ブリッジや部分入れ歯は装着するための器具が目立ってしまうこともあり、後悔している方も少なくないようです。
特に人から見られやすい部分についてはできるだけ自然な見た目を実現できる方法で治療したほうが良いでしょう。
インプラントは審美性が高いとされており、自然な見た目で失った歯を補いたいと考えた時にぴったりです。
自然と笑顔になれる
インプラントにすると気持ちが明るくなります。友人と食事に行った際に自分だけ楽しめないといったことがなくなるので、ワイワイ食事を楽しみたいと考えている方には特におすすめです。
歯になにかトラブルがあると、そのことばかりが気になってしまうこともあります。インプラントは機能性と見た目に優れており、非常に満足度が高い治療です。
確かに保険が適用になるブリッジや部分入れ歯などと比較すると費用は高くついてしまいますが、それでもインプラント治療をして良かったと感じている方がたくさんいます。
歯の悩みを抱えることなく快適に食事がしたい、口元を気にすることなく笑顔で過ごしたいと感じている方にとって魅力的な選択肢です。
インプラント治療が怖い方へ
インプラント治療が気になってはいるものの、どうしても不安のほうが大きいという方もいるでしょう。漠然とした不安を抱えている方もいますが、どのようなリスクがあるのかについて理解しておくことが重要です。
インプラント治療は外科手術が必要であるため、どうしてもリスクは伴います。代表的なリスクとして、以下のようなものが挙げられます。
- 歯周病菌に感染し、インプラントが抜け落ちる
- 思い通りの見た目を実現できないことがある
- 金属アレルギーによるトラブル
- インプラントとあごの骨がうまく結合しない
できる限りリスクを抑えるためには、良い医師、良い歯科医院を選択することが重要です。
信頼できる医師の見抜き方
インプラント治療に限らず、どのような治療でもリスクはつきものです。ですが、医師の技術不足や歯科医院の衛生管理などが原因で発生するトラブルについては、信頼できる医師と歯科医院を選ぶことによりリスクを抑えることができます。
まず、担当をすることになる医師の実力についてはよく調べておきましょう。インプラント治療に対してどの程度の実績があるのかを調べておくと、信頼できるかどうかが判断しやすくなります。
また、歯科医院としてどのような衛生管理に努めているのか、どういった機械を導入しているのかなどもチェックしてみてはいかがでしょうか。これらの情報をホームページ上で紹介している歯科医院も多いです。
実際にカウンセリングに行ってみたもののまだ不安があるような場合は、セカンドオピニオンを受けるのがおすすめです。
セカンドオピニオンを受けることによって、最初の歯科医院で受けた説明をより深く理解できたり、本当に自分に合っている治療法なのか判断することができたりします。
セカンドオピニオンについて詳しく知りたい方は『インプラント治療のセカンド・サードオピニオンの必要性について』で必要性や具体的な内容などについてご紹介しているので、参考にしてみてください。
インプラント治療で人生が豊かになる
インプラント治療によってなぜQOLが向上するのかについて解説しました。歯が抜けたままになっていたり、部分入れ歯やブリッジにしても不具合を感じていたりするようでは食事を楽しむことができません。
更には審美性の問題でストレスを感じている方も多いです。インプラントであれば自分の歯と変わりなく見えるだけでなく、その他の治療法に比べて機能性も高いので、QOL向上を目指している方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
【経歴】
1954年 神戸生まれ
1980年 朝日大学歯学部 卒業
1987年 ファミリー歯科医院 開業
2006年 ファミリー歯科 つくば予防インプラントセンター 開業
2011年 池袋デンタルオフィス 開業
【所属団体】
国際口腔インプラント協会 指導医・認定医
日本口腔インプラント学会 会員
ALD（アメリカレーザー歯学会 会員
日本臨床歯周病学会 会員
東京歯科形成研究会 会員
日本自家歯牙移植研究会 会員
日本歯科医師会 会員
