インプラントの処置費について解説(検査代・手術代・メンテナンス代など)

インプラント治療では、材料費のほか、検査代や手術代、メンテナンス代といった処置費がかかることになります。治療を受ける前に見積もりを提出してもらうことができるので、それぞれの内訳についてよく確認したうえで検討してみると良いでしょう。

材料費や処置費として、どれくらいの費用がかかるのか相場についてご紹介するので、参考にしてみてください。

インプラント治療費の決まり方

インプラント治療では、処置費+材料費によって合計金額が決まることになります。

材料費とは、治療をする際に必要になるインプラント体とも呼ばれる本体、人工歯の部分にあたるかぶせ物の上部構造、これら2つをつなぐアバットメントの3つにかかる費用です。

これらはそれぞれ費用が設定されているため、治療の見積書を確認する際には、内訳が書かれているかを確認しておきましょう。

また、処置費の内訳についても、必ず確認が必要です。インプラント治療は健康保険が適用されない自由診療であるため、歯科医院が費用を決めることができます。

相場に比べて高いところもあれば安いところもあるので、治療費だけで決めるのではなく、それぞれの材料費や処置費が適切かどうかについても確認しておくと安心です。

インプラント治療における処置費の項目


前述したインプラントの部品にかかる費用だけではなく、他にも様々な処置費がかかります。詳細は以下の通りです。

カウンセリング代

インプラント治療を受ける際には、事前に丁寧なカウンセリングを行わなければなりません。カウンセリングが無料か有料かについては、歯科医院によって異なります。

相談や簡単な検査のみであれば無料というところが多いですが、本格的な検査もともなうカウンセリングの場合はほぼ有料です。

どれくらいの費用がかかるのかについては、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。カウンセリングで行う内容や、費用の相場、重要性などについては『インプラント治療前カウンセリングの重要性と費用相場を解説』でご紹介しています。

実際にカウンセリングに行く前にこちらを確認し、疑問や不安解消につなげてみてください。

検査代

どのようなインプラント治療を行うのか明確にするため、X線写真、CT写真の撮影などを行い、詳細な検査が行われます。歯型の模型を作成するための模型代なども含まれます。

検査の結果をもとに治療計画が立てられることになるので、非常に重要な項目だといえるでしょう。検査にどれくらいの費用がかかるのかについては歯科医院によっても異なるので、心配な場合は事前に確認しておいた方が良いです。

更に詳細な内容や費用相場は『インプラント治療前の検査内容とかかる費用相場を解説』でまとめています。

手術代

外科治療であるインプラント手術に関する処置費です。選択する麻酔によって処置費が変わることが多いので、このあたりについてもよく確認しておきましょう。薬代や手術に必要な器材費や、埋入するインプラント体の費用なども含まれています。

また、現在のお口の中の状態によっては、ただインプラントを埋入するための手術だけでなく、事前にあごの骨を増やしたり、歯茎を移植したりする手術を行わなければならないようなケースもあります。

こういった場合は別途、手術費がかかるので、事前に行われる検査結果についてよく話を聞き、どのような手術が必要なのか理解しておきましょう。追加で行わなければならない手術や治療が増えれば、それだけ処置費がかかります。

保証代

歯科医院の中には、インプラントに関する保証代を上乗せしているところもあります。インプラントは非常に長持ちする治療法ということもあり、5年から10年程度の保証期間が用意されていることが多いです。

多くの歯科医院では無料の保証期間を設定していますが、更に長期の保証を希望する場合などは、有料となることがあります。

なお、保証期間中であったとしてもどの程度まで無料で対応してもらえるのかについては歯科医院によって異なるので、よく確認しておいたほうが良いでしょう。

相場より治療費が安くても、保証代が有料である場合、相場より治療費が高額になってしまうようなケースもあるので、総合的に検討が必要です。

メンテナンス代

X線写真、CT写真などを用いて経過観察を行います。治療完了後のメンテナンス代については、総合的な費用に含まれているものもあれば、別途設定されていることもあるので、確認が必要です。

メンテナンスにかかる費用についてもよく確認しておいた方が安心できます。

なお、自宅で行うセルフケアと、定期的に歯科医院で行うメンテナンスについては『インプラントのメンテナンス方法!歯科医院で受ける場合と自宅で行う方法を紹介』でご紹介しています。

メンテナンスを怠った場合に発生するリスクについても参考にしてみてください。

人件費

インプラント手術や治療をする際に必要な検査を行う歯科医師、歯科衛生士などの人件費も費用に含まれています。

設備代

最新の設備を導入している歯科医院の場合、それがインプラントの治療費に反映されているケースがあります。やはり、古い設備よりも新しい設備を導入している歯科医院のほうが信頼できますし、検査などでもより詳細なことがわかるのが魅力です。

治療を受けようと考えている歯科医院では、どのような設備を導入しているのか確認してみてはいかがでしょうか。

家賃

歯科医院が建てられている場所の立地が良く、家賃が高いような場合、それが治療費に反映されていることもあります。

あくまで歯医者側の事情といえばそうなのですが、立地が良いということは通いやすいということでもあるので、患者側から見た魅力も大きいです。通いやすい環境にある歯科医院は多少費用が高くかかることも考えておきましょう。

インプラント治療の処置費用相場とは


材料費や処置費などをすべて含め、インプラント1本あたりの全体的な相場は32万円~40万円程度となっています。追加の治療や抜歯などが必要になった場合は別途費用がかかるので、よく確認をしておきましょう。

前歯と奥歯の治療費について

前歯と奥歯を比較すると、奥歯は1本あたり33~46万円、前歯は45~52万円程度と、前歯の方が治療費は高額になることが多いです。インプラント治療ではあごの骨にインプラント体を埋入するのですが、奥歯に比べると前歯の治療のほうが難しいことなどが関係しています。

特に、歯が抜けてから時間が経っているようなケースでは骨造成手術が必要になることも多く、通常の費用にプラスして骨を増やすための費用も必要です。

すべての歯をインプラントにする場合の費用相場

上下の歯がすべて内容の場合「オールオン4インプラント」といった選択肢があります。これは、4本のインプラントで片顎の歯すべてを支える治療法です。上下ともに行う場合、4本ずつ、計8本のインプラントを埋入することになります。

口腔内の状況によっても変わりますが、片顎あたり100~200円万円程度の費用がかかるため、上下で行うと総額は200~400万円程度です。

場合によっては両顎で800万円程度の費用がかかることもあるため、費用の詳細についてはよく確認したうえで検討したほうが良いでしょう。

材料費と処置費の両方を確認


インプラント治療は、使用する材料の費用と治療にかかる処置費によって総合的な費用が変わります。自由診療扱いになるので、一般的な保険が適用になる治療よりも高額になることが多いです。

また、追加で手術が必要になった場合にはその費用も発生することになるので、自分の場合はどれくらいの費用がかかりそうか、事前に行われる検査でよく確認しておくと良いでしょう。