【日本製・海外製】人気が高い主要インプラントメーカーを紹介

【日本製・海外製】人気が高い主要インプラントメーカーを紹介

現在では数多くのメーカーがインプラントを販売していますが、選ぶ際には「実績」や「信頼性」を重視されることをおすすめします。

今回の記事では主な日本製・海外製インプラントメーカーの特徴や良い点・悪い点とともに、ご自身に合うインプラントメーカーの選び方を解説していきます。インプラント治療を検討されている方は、治療開始前の参考にしてください。

日本製のインプラントメーカー

それではまず、日本製のインプラントメーカーから見ていきましょう。日本製インプラントを製造している主なメーカーは次の2社です。

メーカー名 インプラント名 特徴
京セラメディカル株式会社 POI-EXインプラント 日本初のインプラントメーカー。精密機器製造が中心業務であることから信頼性・品質の高いインプラントを販売している。
株式会社プラトンジャパン プラトンインプラント 日本の臨床医が開発したインプラントを販売するメーカー。高い精度とインプラント成功率を誇る。

日本製インプラントメーカーの代表となるのが上記の2社です。日本製インプラントを選びたいと思われている方に向けて、良い点と悪い点をそれぞれご紹介します。

日本製インプラントの良い点

日本製インプラントの良い面は、治療時間を短縮できることと部品として精度が高いことです。日本のものづくりの精度の高さは、世界各国からも認められているところ。国内で製造されているインプラントであれば輸入のための時間もかかりません。

また日本製インプラントは日本人向けに作られており、大幅な調整を行わずに済むことも治療時間が短縮できる理由のひとつ。患者の口内にあわせてインプラントを調整するための時間が削減されれば、その分早く治療を進められるようになります。

日本製インプラントの悪い点

日本製インプラントの悪い面は、海外での治療を受けにくいことです。国内で治療を受ける分には問題ありませんが、たとえば国内でインプラント治療を受け、その後海外へと移住した場合、移住先で再治療を受けられなくなる可能性もあります。

再治療を受けるためにわざわざ日本に戻らなければいけない…という事態になることも考えられるでしょう。

海外製のインプラントメーカー

海外製のインプラントメーカーそれでは次に、海外製のインプラントメーカーについてご紹介していきます。

メーカー名 インプラント名 特徴
【アメリカ】
ジーマーデンタル社
カルシテックインプラント 世界4大メーカーのひとつで実績が豊富。精度が高く臨床成績も優秀なため世界的に信頼されている。
【スウェーデン】
ノーベルバイオケア社
ブローネマルクインプラント 1965年から使用され続けている汎用性の高いインプラント。歯肉が薄い例にも適応できることが証明されている。
【スウェーデン】
アストラテック社
アストラインプラント 5年後でも美しさをキープできる高い審美性を持ち、長期に渡り機能が持続するインプラントを販売する。
【スイス】
ストローマン社
ITIインプラント 世界70カ国で用いられている実績を持ち、世界シェアではトップ。信頼性と安全性に科学的根拠のあるインプラントを販売する。

海外製の主なインプラントメーカーは上記の4つとなりますが、海外製インプラントにも良い点と悪い点の両方があります。

海外製インプラントの良い点

海外製インプラントの良い点は、世界的な実績とシェアを持つことから高い信頼性と安全性が確立されていることです。

日本だけでなく世界各国で使用されているということは、臨床実績もそれだけ豊富だということ。品質の高さが証明されていると言っても良いでしょう。

また世界各国で使用されているメーカーのインプラントを装着していれば、日本以外の国でも再治療を受けられる可能性が高まります。

海外製インプラントの悪い点

海外製インプラントの悪い点としてあげられるのは、治療に時間がかかりがちになることです。日本製インプラントの良い点の項目で解説したことと反対になり、輸送や調整のための時間がかかることがあります。

海外製インプラントは欧米基準で作られているため日本人の骨格にあわず、大幅な調整が必要になることも。輸入のための時間や調整のための時間が必要となり、結果的に治療期間が長引く可能性があると考えられます。

自分に合ったインプラントメーカーの選び方

自分に合ったインプラントメーカーの選び方それでは自分に合ったインプラントメーカーを選ぶためのポイントを、4つの観点から解説していきます。

実績が豊富なインプラントか

まず確認したいのはインプラントメーカーの実績です。実績が豊富なインプラントであれば過去の症例も豊富で、もしトラブルがあった場合も過去の症例を参考にすることができます。

実績の豊富さは信頼の証でもあるため、できる限り実績の豊富なインプラントを選びましょう。

安さだけを売りをしているメーカーではないか

昨今では安価さを売りにしているインプラントメーカーもありますが、そのようなインプラントは耐久性が低い恐れがあります。

安価に提供できるということは、製造段階の工程を省くなど何らかの理由があるはずです。長期に渡り使い続けるインプラントですから、安さよりも信頼性や精度を重視して選ぶことをおすすめします。

多くの歯科医院がメンテナンスできるインプラントか

多くの歯科医院がメンテナンスできるインプラントを選ぶことも大切です。実績の豊富なインプラントであれば取り扱っている医院も多く、もし引越しなどで治療を受けた歯科医院に行けなくなったとしても、引越し先でメンテンナンスできる歯科医院を探しやすくなります。

1回法と2回法のどちらが適用されるか

インプラントメーカーの選び方として、「1回法」と「2回法」のどちらが適用されるかで選ぶ方法もあります。1回法とはインプラント体の埋め込みと人工歯装着を同時に行う方法で、2回法とはインプラント体を埋め込んでから数カ月後、人工歯装着のための手術を行う方法です。

2種類の術式にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、医師と相談し、ご自身に適した術式に対応したインプラントメーカーを選びましょう。

インプラントメーカー選びは実績を重視して

現在では多くのインプラントメーカーがあり、これから治療を検討されている方は選び方に困る場合もあるでしょう。しかしインプラントメーカー選びは、安さよりも実績や信頼性を重視するべきです。

長期的に使うものですから医師と相談をしたうえで、納得のいくインプラントを選んでください。