歯周病を放置するとどうなるのか?進行度・治療法も解説

歯周病は歯を失ってしまう大きな原因であり、できる限り早期の段階で適切な治療が必要です。治療を行うことなく放置した場合、どのようなトラブルにつながってしまうのかについて解説します。

歯周病といっても、進行度によって見られる症状や、リスクが変わるので、軽度、中度、重度、それぞれの進行度と治療方法についてまとめました。歯を失った場合の治療法も参考にしてください。

歯周病の進行を放置するとどうなるのか?

歯周病を放置し、症状が進行してしまった場合は歯が抜け落ちるか、抜歯するしかない状態になります。そもそも歯周病とは何かというと、これは歯と歯茎の隙間部分である歯周ポケットから細菌が侵入し、歯肉に炎症を引き起こすトラブルです。

炎症が悪化していくと徐々に歯を支える骨が溶けてしまい、歯が安定しない状態になってしまいます。できる限り早期の段階で対処しましょう。

歯周病の進行度と治療方法

歯周病は歯肉炎から始まり、軽度、中度、重度と進行していくことになります。それぞれの進行度の特徴と、治療方法について解説します。

歯肉炎

歯周病の始まりともいえるのが、歯肉炎です。歯肉とは歯茎のことであり、炎症が歯茎にとどまっている状態を歯肉炎といいます。歯茎が赤くなったり、腫れたりするほか、出血や口臭などの症状が現れることがあります。

歯肉炎になってしまった場合、口腔内を清潔な状態に保つことが大切です。日々の丁寧なブラッシングのほか、歯科医院で行う歯石除去で治療を行っていきます。

軽度歯周病

歯肉炎から炎症が広がってしまい、歯槽骨や歯根膜が破壊され始めた段階です。歯周ポケットが形成されることにより、更に歯周病菌が繁殖しやすい状態になります。

歯周病の初期段階といえるものであり、ほとんど自覚症状はありません。

基本的な治療は歯肉炎と同様です。自分で行うブラッシングのほか、歯石の除去などで治療を行います。

中度歯周病

軽度の段階から更に歯周ポケットが深くなり、歯のより奥の部分に炎症が広がります。

中度の段階まで進行するとものを噛んだ際に痛みを感じたり、歯がぐらぐらしたりすることも多いです。口臭を感じる方も増えます。

破壊された歯を支えている組織を回復する歯周組織再生療法や、歯肉をめくったうえできれいにする歯周外科治療などが行われます。

重度歯周病

歯周病が重度まで進行すると大部分の歯槽骨が破壊され、グラつきが見られたり、自然に抜け落ちたりするようになります。重度まで進行すると治療は簡単ではありません。

歯周組織再生療法や歯周外科のほか、歯のグラ付き抑えるために複数の歯をつなぐ被せ物を取り付ける歯周補綴、歯の根の中の治療を行う歯内療法などが必要です。残すのが難しい歯については抜歯しなければなりません。

歯周病が原因で歯を失った後の治療法

歯周病によって歯を失ってしまった場合、適切な治療を行い、機能性を取り戻すことが重要です。代表的な選択肢としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどが挙げられます。

入れ歯

片顎全体を補う総入れ歯のほか、一部分のみ歯を失った時に選択できる部分入れ歯があります。保険が適用になるものであれば、治療費を抑えられるのが魅力です。

ただし、部分入れ歯を引っかけるバネが目立つ、噛む力が強くない、異物感が強いなどのデメリットについても考えなければなりません。

ブリッジ

失った歯の両隣にある歯を削って土台とし、そこに連結した人工歯を装着する方法です。保険適用のものであれば費用を抑えられます。

入れ歯と比較して違和感はありませんが、土台となる歯を削らなければなりません。虫歯だった場合は治療ついでに削れますが、そうでない場合は健康でも削らなければならないのがデメリットです。

インプラント

インプラントは、歯を失った部分のあごの骨に人工歯根を埋入し、人工歯を取り付ける治療法です。骨にしっかりと固定することからグラついたり、外れたりする心配がありません。

保険が適用にならず全額自己負担であること、外科手術が必要であることといったデメリットはありますが、噛む力は非常に強く、天然歯と同等です。また、審美性に優れており、見た目を気にしている方にも向いています。

インプラントの詳細については『インプラントとは?メリット・治療の流れ・費用など徹底解説』で詳細に説明しています。こちらをご覧ください。

歯周病は放置することなく早期に治療を

歯周病の進行度や治療、失ってしまった歯を補う治療法などについて解説しました。初期の段階の歯周病はほとんど自覚症状がなく、違和感などを覚えて歯科医院に相談しに行った段階ですでに中度、重度となっているケースもあります。

普段から歯茎や歯の状態をよく確認し、早期の治療に努めましょう。歯周病で歯を失った場合は入れ歯やブリッジ、インプラントなどで補うことについて検討してみてください。