健康的に過ごすために必要なものではありますが、若くして歯がない状態になってしまうこともあります。その理由としてどのようなことが考えられるのか原因についてご紹介します。
また、10代、20代以上のそれぞれでおすすめの治療法についてもまとめました。選択する治療法によってどのようなことが異なるのかについても参考にしてみてください。
若くして歯がない原因
若くして歯がない状態になってしまう代表的な原因は、虫歯や歯周病、外傷によるものです。それぞれについて解説します。
虫歯の放置
軽い虫歯の段階で治療できれば良いのですが、放置して状態が悪化してしまった場合、抜くしか選択肢がなくなってしまうことがあります。
特に神経まで虫歯が到達してしまい、神経の治療が難しいようなケースに抜歯しなければならないことが多いです。1本だけ重度の虫歯になっているケースは珍しく、総合的に口の中の状態が悪化していることもあります。
重度の歯周病
歯周病も虫歯と同様で、症状が重度である場合には抜歯が必要です。特に、普段から歯磨きをする習慣がない方に多く見られます。
歯周病が重症化すると歯を支えきれなくなり、徐々にぐらついていくのですが、さらに状態が悪化すると抜けてしまうことが多いです。
外傷による破損
普段からデンタルケアはきちんとできている方だったとしても、転倒した際に歯をぶつけたなど、外傷が原因で歯を失ってしまうことがあります。
大きな事故などに遭ってしまった場合、広範囲にわたって歯を失ってしまうこともあります。
10代で歯がない場合におすすめの治療法
10代はまだ若いこともあり、どのような治療法を選択するのかについてはよく検討しなければなりません。代表的な治療法について3つご紹介します。
詰め物・被せ物
歯の一部のみの欠けてしまったような場合は、詰め物、または被せ物などで対応できるケースがあります。詰め物は「インレー」とも呼ばれ、虫歯治療などでも選択されている方法です。
ただ、虫歯が進行していて簡単な詰め物だけで対応できないような場合は「クラウン」とも呼ばれる被せ物が使われます。
入れ歯
入れ歯は高齢者の方が選択するものとのイメージを持っている方が多いですが、10代でも状況によっては入れ歯が選択肢に挙がります。若くして歯がないといっても一部分のみである場合は、部分入れ歯で対応が可能です。
ただ、すべての歯を失った場合は総入れ歯についても検討しなければなりません。
18歳以上なら条件を満たせばインプラント治療も可能
治療法のうち、18歳以上の方におすすめなのがインプラント治療です。保険は適応されませんが、自分の歯
と同じように扱えるのが大きな魅力です。特に「若いうちから入れ歯は嫌だ」と感じているのであれば、耐用年数が非常に長く、快適に使えるインプラントを検討してみてはいかがでしょうか。
インプラントの年齢制限については『インプラント治療の年齢制限は?20歳未満・70歳以上は医師に確認を』でさらに詳しくご紹介しています。こちらを参考にしてみてください。
20代以上で歯がない場合におすすめの治療法
20代以上で歯がない方は、入れ歯やインプラントなどの選択肢があります。
入れ歯
入れ歯は保険診療が可能であるため、できる限り費用を抑えたいと考えている方にぴったりです。ただ、違和感が強かったり、物を噛んだ際に痛みを感じたりすることもある点についてはよく理解しておかなければなりません。
見た目が気になる、うまく発音できないなどの理由から人と話すことが億劫になってしまう方もいるようです。
インプラント治療
費用はかかってしまいますが、見た目と機能性の両方にこだわりたいと考えている方にはインプラント治療がおすすめです。入れ歯とは違い、違和感もありませんし、状態が安定してからは硬いものでも噛めます。
費用が安いからと入れ歯を選択したものの、常に違和感があって一日中入れ歯のことを考えているような方もいます。インプラント治療1本あたりの相場は32~40万円程度と高額ではありますが、少ない本数で複数のインプラントを入れられる選択肢もあります。
費用面を重視するのも良いのですが、この先何十年も続いていく人生のことを考えたうえで最適な治療法を検討してみてください。
費用だけを重視して決めるのはNG
若くして歯がない状態になってしまった場合、代表的な治療法は入れ歯やインプラント治療です。費用面を気にしてインプラント治療を避けてしまう方もいますが、快適さや見た目を重視するのであれば、やはりインプラント治療がおすすめです。
具体的にどの程度の費用がかかるのかなどについてはクリニックによっても変わるので、医師に相談しながら前向きに検討してみてはいかがでしょうか。