失った歯を補うため、ブリッジ治療を検討している方もいるでしょう。保険が適用になるため、費用を抑えて治療できるのが魅力です。ですが、ブリッジ治療を行ったあとに痛みが発生してしまうケースがあります。
ブリッジ治療後の痛みにはどのような要因が関係しているのか、どういった対処方法があるのかについて紹介します。
ブリッジ治療をした歯に痛みが生じることはある?
ブリッジ治療後に治療した歯が痛いと感じることがあります。これは、何かしらのトラブルが起こっているサインです。その原因を取り除かない限り痛みが改善することはありません。
ちょっとした痛みだと我慢してしまう方がいますが、歯科医院で相談し、適切な治療を受けましょう。
痛みが生じた場合に考え得る要因
ブリッジ治療によって痛みが発生している場合、様々な要因が考えられます。代表的な要因は以下の6つです。
治療直後の痛み
治療直後に痛みが発生している場合は、歯を削ったことによる影響と考えられます。
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、そこを土台として連結した人工歯を取り付ける治療法です。
土台となる歯に神経がある場合、削った影響で痛みを感じることがあります。歯を削ったことで痛みが発生している場合、時間の経過と共に少しずつ良くなるので、様子を見ましょう。
2~3日程度経過してもなかなか良くならない場合、その他の原因が考えられます。
ケア不足
十分なケアができていないと細菌が増加してしまい、そこに炎症が起こり痛みにつながることがあります。基本的なケアは毎日のブラッシングです。
デンタルフロスや歯間ブラシなども活用し、キレイな状態を保てるようにしましょう。とくにブリッジ治療をした周辺は汚れがたまりやすくなるため注意が必要です。
ブリッジの劣化
ブリッジ治療を行ってしばらく経ってから痛みが発生した場合、ブリッジの劣化が関係している可能性があります。
ブリッジは少しずつ劣化していくものであり、一般的に保険が適用されるブリッジの寿命は長くても7~8年ほどです。治療をしてから7~8年ほど経って痛みが出た場合はブリッジを交換しなければならない可能性があります。
普段のケアをしっかり行えていたかによっても寿命が変わってくるので、丁寧なケアを心がけることが重要です。
歯周病・虫歯
ブリッジ自体は虫歯にならない素材で作られているのですが、土台となる歯が歯周病や虫歯になって痛みを感じてしまうことがあります。
被せ物としてブリッジを固定しているため、土台となる歯には汚れがつかないように思ってしまう方が多いです。ですが、口の中の環境が悪いと歯周病や虫歯になってしまうことがあるので、普段からケアに力を入れましょう。
噛み合わせ
噛んだ時にブリッジ周辺に痛みを感じる場合、噛み合わせが合っていない可能性があります。装着時に噛み合わせはしっかり確認してもらえるはずではありますが、こういったトラブルに悩んでいる方は少なくありません。
噛み合わせが合っていないままだとブリッジ周辺に負荷をかけてしまうことになるので、治療が必要です。
歯の根の欠損
ブリッジの土台となっている歯の根が折れたり割れたりした場合、痛みを感じます。普段から歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、特に注意が必要です。見た目では変化が確認できないこともありますが、一度歯科医院で診てもらいましょう。
痛みの原因がよくわからず歯科医院を受診し、診療を受けたタイミングで歯の根の欠損が明らかになるようなケースも多いです。
痛い場合の対処法
ブリッジ治療を行ってから痛みを感じている場合、早めに歯科医院で診察を受けたほうが良いです。痛みの原因によって適切な対処法は変わります。
鎮痛剤を飲んでやり過ごしてしまう方もいますが、原因によっては再治療しなければ痛みが改善しないケースもあるので、我慢するのはよくありません。根本的な原因を取り除かないと痛みが強くなってしまう可能性もあります。
例えば、噛み合わせが高い場合は高さの調整が必要ですし、ブリッジが劣化している場合は交換が必要です。
歯周病や虫歯が原因で痛みが発生している場合も早期に治療を行ったほうが良いので、まずは診察を受けてみてください。
痛みは放置せずに治療を
ブリッジ治療した歯が痛い場合に考えられる要因や対処法について解説しました。ブリッジ治療では支えとなる歯に大きな負担をかけることになるので、痛みが発生することは珍しくありません。
できるだけ周囲の歯に影響を及ぼさない治療法について検討したいのであれば、ブリッジ治療ではなくインプラント治療について検討してみてはいかがでしょうか。機能性、審美性ともに高く、咀嚼能力にも優れています。
インプラント治療はとてもメリットの多い選択肢です。メリットの詳細は『インプラント治療のメリットについて紹介』を参考にしてみてください。