インプラント治療を受けて口の中の状態が整ってくると、気になる方が多いのが、歯の黄ばみです。ホワイトニング治療をすることで黄ばんだ歯を白くできます。
ですが、インプラント治療後でもホワイトできるのか気にしている方もいるのではないでしょうか。そこで、インプラント治療後のホワイトニングは可能なのか、何に注意しなければならないのかなどについて解説します。
インプラントを入れてからホワイトニングできる?
インプラント治療をした後でも、ホワイトニングの治療を受けることは可能です。ただ、ホワイトニングで白くできるのは天然歯である自分の歯のみとなります。インプラントを入れた歯は、ホワイトニングしたとしても白くなりません。
そのため、現在の天然歯の色に合わせてインプラントの上部構造(人工歯)を作った場合、ホワイトニングすると歯の色に差が出てしまいます。
場合によっては違いが目立ってしまうこともあるので、よく検討しなければなりません。
なお、インプラント天然歯にはどのような違いがあるのかについては『インプラントと天然歯の違いやメリット・デメリットを解説』で紹介しているので、こちらを参考にしてみてください。
インプラント手術前後にホワイトニングする際の注意点
インプラント治療やホワイトニングについて検討する場合、いくつか注意しておきたいポイントがあります。以下の2つを確認しておきましょう。
ホワイトニングしてからインプラントを作る
歯の黄ばみが気になっているのであれば、まずはホワイトニングをしてからインプラント治療について検討する方法があります。天然歯をホワイトニングして白くしておけば、その色に合わせてインプラントを作り、全体の色味を合わせることが可能です。
インプラント治療前にホワイトニングを検討できるのであれば、こちらから検討してみることをおすすめします。
治療後に色を合わせるには上部構造の作り直しが必要
ホワイトニング前の天然歯の色に合わせてインプラントの上部構造(人工歯)を作った場合、全体的に白くしようと考えたら上部構造を作り直さなければなりません。ホワイトニングしてもインプラントの上部構造は白くならないためです。
天然歯をホワイトニングで白くしたら、その色に合わせる形で上部構造を作り直すことになります。当然ながら費用がかかることになるので、注意が必要です。
歯科医院によって異なりますが、上部構造の作り直しには、1本あたり5~20万円程度の費用がかかります。
ホワイトニングの種類と流れ
ホワイトニングには、大きく分けて歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングの2種類があります。どちらを選択するかによって特徴や治療の流れが異なるので、それぞれ解説します。
オフィスホワイトニング
歯科医院で行う強力なホワイトニングが、オフィスホワイトニングです。オフィスホワイトニングの全体的な流れは以下の通りとなります。
- 問診票の記入と口内環境の確認
- カウンセリング
- 歯についている汚れの除去
- 歯茎の保護剤を塗布
- ホワイトニング剤の塗布とホワイトニングの施術
- ジェルの除去
- 仕上げと確認
2回以上行うと、さらに高い効果が得られます。そのため、ジェルを除去してから再度歯茎を保護し、専用の光をあてる工程を何度か繰り返すことも可能です。一度の施術で歯を白くできる方法でもあります。
ホームホワイトニング
専用のキットを使い、自分で行うホワイトニングです。自宅で空いた時間にできるので、忙しい方にも向いています。
以下の流れで行うのが一般的です。
- 問診票の記入と口内環境の確認
- カウンセリング
- 歯についている汚れの除去
- マウスピースを製作するための型取り
- マウスピースの製作
- 自宅でホワイトニング
ホームホワイトニングは、製作した自分専用のマウスピースに薬剤を入れ、一日30分~2時間程度装着します。目的の白さになるまで追加ジェルを購入し、継続していく形です。
オフィスホワイトニングと比較して白くなるのには時間がかかりますが、ホームホワイトニングのほうが後戻りしにくいです。
まずは歯科医院で相談してみるのがおすすめ
インプラントとホワイトニングについて紹介しました。インプラント治療を行う前にホワイトニングをして全体の色を合わせる方法が簡単ではありますが、インプラント治療後もホワイトニングは可能です。
ただし、天然歯と色の違いが出ることになるため、場合によってはインプラントの上部構造を作り直さなければなりません。どの程度差が出そうか、どういった選択肢があるのかなどについては、歯科医院で直接相談してみましょう。