インプラント埋入手術の流れを徹底解説

インプラント医療では、あごの骨にインプラントを埋入する手術が行われることになります。具体的にどのような形で治療が行われるのかについてご紹介しましょう。

インプラント埋入手術の流れについて理解しておくと、どのような治療なのかがイメージしやすくなるはずです。

また、口腔内の状態によっては埋入手術を行うために必要な期間が長くなるケースも考えなければなりません。そこで、ケースによって異なる埋入手術にかかる期間などについても解説します。

インプラント埋入手術とは

インプラント治療では歯肉を切開し、あごの骨にドリルで穴を開けて、そこに土台となるフィクスチャー(インプラント体)を埋入します。このフィクスチャーは骨と結合する性質を持っているチタンで作られているのが特徴です。

フィクスチャーが骨としっかり結合した後、歯茎の上に出る上部構造と呼ばれる人工歯をアバットメントと呼ばれる部品でつなぐのが、インプラント治療です。

インプラント埋入手術の流れ

インプラント埋入手術は具体的にどのような流れで行われることになるのでしょうか。

十分に検査を行い、治療に問題がないことがわかったうえで治療を進めていくことになります。

場合によっては事前にあごの骨を増やす手術や治療が必要になることがありますが、それらが必要ない場合の一般的なインプラント埋入手術の流れについて解説しましょう。

麻酔

麻酔で痛みを感じない状態にします。通常は局所麻酔で手術をすることになりますが、痛みや手術が怖い方は、静脈内鎮静法などの無痛治療を導入しているクリニックに相談してみると良いでしょう。

無痛治療は痛みや恐怖などを抑えたうえで治療を行えます。

なお、一般的にインプラント治療で全身麻酔を行うことはありません。

粘膜骨膜を切開する

フィクスチャーを埋入するためには歯肉の粘膜骨膜を切開し、あごの骨を露出させなければなりません。

麻酔をしてから歯肉を切開していきます。この時、麻酔が効いているので痛みを感じることはありません。

ドリルで骨に穴を開ける

露出させたあごの骨にドリルで穴を開けます。どの部分にどの程度の穴を開けるのかについては、事前の検査で骨の状態を調べ、慎重に決めていくことになります。

インプラントを埋める

ドリルであごの骨に穴を開け、その部分にフィクスチャーを埋入していきます。

本来、骨に何か異物を埋入した場合、体が拒絶反応を起こしてしまうのですが、チタンで作られているフィクスチャーは異物と判断されることはありません。そのため、排除される動きはなく、骨と徐々に結合していきます。

縫合

フィクスチャーを埋め込んだら、歯肉を縫合します。その後、フィクスチャーと骨が結合したのを確認したうえで2回目の手術を行うのが一般的です。

外科手術が2回必要な2回法で手術を行う場合、1回目の手術が終わった段階ではまだ人工歯である上部構造は取り付けません。

ただ、前歯などは歯がないと目立ってしまうため、仮歯を入れることもあります。

インプラント埋入手術にかかる期間

インプラント埋入手術にかかる期間は、個人のあごの骨や、口腔内の状態によって変わってきます。それぞれのケースについて解説します。

とくに状態に問題がない場合

口腔内が健康な状態であれば、検査を行い、治療計画を立てたら治療が可能です。
歯肉を切開してインプラントを埋め込み、その後歯肉を縫合します。

外科手術を2回行う2回法の場合は歯肉を閉じたあと、フィクスチャーと骨が結合するまで3~6ヶ月ほど待つのが一般的です。その後、2回目の手術で歯肉を開いてフィクスチャーにアバットメントと呼ばれる部品を装着します。

この状態で歯肉の傷が治るまで、2~4週間程度待ってから仮歯の装着、補綴別の型取りなどを行い完成という流れです。全体で早ければ6ヶ月程度、場合によっては8ヶ月程度かかります。

あごの骨が足りない場合

フィクスチャーをあごの骨に埋め込むことになるため、十分なあごの骨がないとインプラント治療はできません。そのため、あごの骨が足りないようなケースでは埋入手術前にあごの骨を増やすための手術が必要です。

あごの骨を増やすためにはいくつかの選択肢があります。例えば、GBR法ならインプラントの埋入手術と同時に骨を増やすための治療が可能です。

ですが、サイナスリフトという手術で移植骨や骨の補填材を填入する治療の場合、インプラント埋入までには6ヶ月ほど治癒期間をおかなければなりません。他にも選択するあごの骨を増やす再生治療の方法によって具体的な治療期間が変わってきます。

全体的な流れは事前に確認を

インプラントの埋入手術について解説しました。どのような流れで治療を行うことになるのかについては、個人の口の中の状態によって変わってくるので、事前に確認しておきましょう。

あごの骨が足りない以外にも歯周病が悪化していたり、虫歯があったりするような場合は、先にそちらの治療を行うのが一般的です。

自分の場合はどういった流れ、期間で治療を行っていくことになるのかしっかり把握しておくと、安心して治療に取り組めるでしょう。