インプラント治療後に歯茎が下がる原因とおすすめの予防方法を解説

インプラント治療後に歯茎が下がる原因とおすすめの予防方法を解説

インプラント治療後しばらくは問題がなかったものの、何年か経過してから「歯茎が下がった」と感じてしまう方がいるようです。歯茎が下がってしまうと見た目が悪くなってしまうので、注意が必要です。

そこで、インプラント治療後に歯茎が下がる原因や、予防するための対策についてご紹介します。快適にインプラントを使い続けるためにも参考にしてみてください。

インプラント治療後に歯茎が下がることがある?

インプラント治療後は、いくつかの原因によって歯茎が下がって見えてしまうことがあります。歯茎が下がるとは、正しい歯茎の位置よりも歯の根元側に歯茎が痩せてしまう状況のことです。

歯茎と歯の間に隙間ができやすくなるだけでなく、歯茎が痩せた分、歯が長く見えてしまうので、見た目的にもよくありません。少しずつ変化していくため、中には自分で変化に気づけない方もいます。

インプラント治療後に歯茎が下がってしまう原因

インプラント治療後に歯茎が下がってしまう原因
なぜ、インプラント治療後に歯茎が下がってしまうのでしょうか。代表的な原因は以下の3つです。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラント治療を行った周囲が細菌に感染し、炎症を起こしてしまうトラブルのことをいいます。

歯周病と似たようなトラブルが発生し、あごの骨が溶けてしまうこともあるのです。骨が溶けてしまった場合、歯茎も一緒に下がってしまうことがあります。

注意点として、インプラント周囲炎は初期症状がほぼなく、状態が悪化してから気づくようなケースも珍しくありません。

最悪の場合はインプラントが抜けてしまうこともあるので、インプラント周囲炎について正しく知り、予防するための対策を取ることが重要です。

インプラント周囲炎に関しては『インプラント周囲炎とは?原因と対策について』で詳しくご紹介しています。

加齢

インプラント治療をした方に限った話ではないのですが、加齢によって少しずつ歯茎が痩せ、下がって見えてしまうことがあります。肌などと同じく、歯茎も加齢の影響を受けることを理解し、予防するための対策をとりましょう。

加齢の影響で歯茎が下がるのを防ぐのは非常に難しいことです。ですが、自分では歯茎が下がっている原因は加齢だと思っていたものの、その他の理由が隠れているようなケースもあります。

更に状態が進行してしまうのを防ぐためにも、一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

タバコ

タバコは口内環境を悪化させる大きな原因の一つです。特にたくさんタバコを吸っている方の場合、歯茎の血管が細くなり、血流が悪くなることにより状態が悪化しやすいといえます。

歯茎だけでなく、インプラントの状態を悪くしてしまう原因でもあるので、できる限り禁煙に努めるのが理想的です。

歯茎が下がってしまうのを予防する方法

歯茎が下がってしまうのを予防する方法
歯茎が下がってしまった場合、治療には時間がかかることもあります。できるだけ予防に努めましょう。以下のような方法があります。

ヒアルロン酸治療を受ける

すでに歯茎の下がりが発生しているような場合は、ヒアルロン酸を用いた対策があります。ヒアルロン酸とは美容皮膚科などでも使われている保湿成分です。

弾力性の高いヒアルロン酸を歯茎に注入することにより、歯と歯の間と歯茎との隙間を埋める効果が期待できます。

麻酔をして行うので、痛みはありません。また、ヒアルロン酸はもともと人間の体内に存在している物質ということもあり、安全性が高いのも魅力です。

毎日のケアを徹底する

インプラントの基本的なケアとして、毎日の歯磨きを欠かさないようにしましょう。

インプラント自体が虫歯になることはないのですが、口腔内が不衛生な状態になるとインプラント周囲炎が起こり、結果として歯茎が下がるトラブルにつながってしまう恐れがあります。

行うべきメンテナンスについては『インプラントのメンテナンス方法!歯科医院で受ける場合と自宅で行う方法を紹介』でさらに詳しく解説しているので、ご覧ください。

歯科医院で定期メンテナンスを受ける

自分で行うセルフケアも重要なのですが、歯科医院で受ける定期メンテナンスも欠かせません。定期メンテナンスでは、専門的な器具を用いて自分で落とすのが難しい汚れを落としてくれます。

更に、自分で気づきにくいインプラント周囲炎などのトラブルが発生していた場合、いち早く気づいて治療につなげられるのもポイントです。

歯茎が下がるのを防ぐためにできるだけ予防策を取ろう

歯茎が下がるのを防ぐためにできるだけ予防策を取ろう
インプラント治療後に歯茎が下がる原因や対策についてご紹介しました。加齢などの原因である場合、多少は仕方ない部分もあります。

ですが、インプラント周囲炎やその他の理由が隠れている場合、早急に対処することにより状態が悪化するのを防げるケースも多いです。

原因によっては対処をしない限り歯茎が下がり続けてしまう恐れもあるので、まずはインプラント治療を受けた歯科医院で相談してみてください。