OAMインプラントとは|従来の治療法との違いやメリットを解説

インプラント治療の革命とも呼ばれている「OAM(オーエーエム)インプラント治療」をご存知でしょうか。従来の治療法に比べてリスクを抑えられることや、従来の治療法にはない特徴があるとして注目されています。

そこで、OAMインプラント治療が気になっている方のために、治療の特徴や従来の治療法と何が違うのか、おさえておきたいメリットやデメリットなどについてご紹介します。インプラント治療を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。 

OAMインプラントとは

OAMインプラントは、名古屋市立大学医学部の非常勤講師である大口 弘先生によって考案された新たな治療法です。インプラント治療ではあごの骨に穴を開けてフィクスチャーと呼ばれる部品を埋入するのですが、穴を開ける際にドリルを使わない特徴を持ちます。

直径0.5ミリ程度の非常に小さな穴を開け、その穴を専用器具で少しずつ広げていく形で埋入するスペースを確保する治療法です。

従来の治療法との比較


OAMインプラントは従来のインプラント治療とどのような点が違うのでしょうか。代表的な違いについて4つご紹介します。

ドリル使用の有無

従来のインプラント治療では、歯肉をメスで切開した上で土台になるあごの骨にドリルで穴を開けてフィクスチャーを埋入していました。ですが、OAMインプラントはドリルを使うことなく、非常に小さな穴を開けてそれを少しずつ大きくする治療法です。

ドリルで穴を開ける際の振動が怖いと感じる方もいますが、そういった方でも安心できます。

痛み・出血・腫れのレベル

従来の治療法に比べると穴の大きさが小さくて済むため、大きく削る治療と比べて痛みや出血、術後の腫れを抑えることができます。開ける穴の大きさが非常に小さいため、歯肉を大きく切開する必要がないのも痛みや出血、腹などを抑えられる理由の一つです。

インプラント治療による痛みや腫れは、歯肉をメスで切開するために発生することが多いので、歯肉を切開しない、または最小限で済ませられるOAMインプラントなら身体への負担を最小限にできるのが魅力です。

また、顔が大きく腫れてしまうと翌日以降の仕事などに悪影響が出てしまいますが、そういった心配も抑えられます。腫れや痛みを全く感じることがないようなケースも多いです。

治療が可能な人の範囲

ドリルで骨を削り取る従来の治療法とは異なり、OAMインプラントであれば削る範囲が最小限です。そのため、従来の治療法では骨が少なく、インプラント治療ができなかった方でも選択できる可能性があります。

骨を増やすための治療を行うことなくインプラント治療できる可能性も高まるため、治療期間の短縮も期待できる方法です。

骨の骨密度

OAMインプラントでは、専用の器具を使用して小さく開けた穴を少しずつ拡大するのですが、この際、骨を周りに押し広げる形で圧縮します。

そのため、インプラント周囲の骨密度が高くなるのが特徴です。従来の方法では押し広げるのではなく、ドリルで削り取る形であるため、穴を開けた際に骨密度が高くなる効果は期待できませんでした。

通常よりも骨がやわらかいような方は、インプラント治療をするためにドリルで穴を開けてもインプラントがうまく固定されません。

これを防ぐため、先に骨を増やすための治療を行わなければならないケースも多かったのです。骨密度が高くなればそれだけインプラントが安定しやすくなるので、OAMインプラントは骨がやわらかい方にも向いている治療法だといえます。

OAMインプラントのメリット


OAMインプラントの代表的なメリットは以下の通りです。

  • 出血量が少ない
  • 手術時に大きな音や振動で恐怖を感じることがない
  • 短期間で治療が完了する
  • インプラントと骨が結合しやすい
  • 骨粗鬆症や高血圧の人にも適応できる
  • 体への負担が少ない

インプラント治療を検討している方の中には、あごの骨にドリルで穴を開ける大掛かりな手術であることを知り、ためらってしまう方もいます。しかし、OAMインプラントであれば、従来の治療に比べて体への負担を大きく抑えた治療が可能です。

骨を削らないため痛みはほとんどなく、出血もほぼありません。そのため、インプラント治療が気になっていたけれどためらっているという方も検討しやすいでしょう。

従来の治療法では、あごの骨にドリルで穴を開ける際、神経や血管を損傷してしまい、後遺症が残ってしまう方がいました。OAMインプラントであれば、神経や血管を損傷してしまうリスクを大幅に抑えることができます。

また、骨の幅が狭い方でも検討できる治療法です。ただ、すべての歯科医院で選択できるわけではないので、このあたりは事前に確認しておかなければなりません。

OAMインプラントのデメリット


優秀な治療法であるOAMインプラントではありますが、デメリットもあります。

まず、OAMインプラントはある程度あごの骨が柔らかい方でなければ選択ができません。非常に骨密度が高くて骨が硬い場合は、通常のインプラント治療で用いているドリルを使わなければ穴を開けられない可能性があるのです。

また、人の手で丁寧に穴を開けていく治療法であるため、ドリルで穴を開けるのに比べると時間がかかるのもデメリットだといえます。

それから、従来のインプラント治療は昔から行われていることもあり、対応している歯科医院が多いのですが、OAMインプラントに対応している歯科医院はそれほど多くありません。

近所でOAMインプラントを選択できる歯科医院が見つからない可能性があるのもデメリットです。

インプラント治療は1度治療してしまえばそれで終わりではなく、定期メンテナンスに通わなければなりません。遠い歯科医院で治療を受けると通うのが大変なので、このあたりもデメリットとして理解しておく必要があります。

従来の治療法が選択できない方にもおすすめ

新しいインプラント治療として注目されているOAMインプラントについて解説しました。

インプラント治療といえばかなり大掛かりな治療というイメージがありますが、OAMインプラントの場合はドリルで削ることなく手術をすることができるため、従来の方法よりも体への負担が少なく、検討しやすいといえるでしょう。

ただ、骨密度が高すぎて通常のドリルでなければ治療ができない方もいるので、対応可能かカウンセリングで相談してみましょう。