インプラント治療の危険性を事前に知っておこう

インプラントの治療には、どのような危険性が潜んでいるのかについて解説します。インプラント周囲炎や感染症といったリスクはありますが、実力と経験がある医師に施術を行ってもらうことができれば、これらのリスクを大幅に下げることが可能です。

できる限り危険性を回避するためにおさえておきたいことや、歯科医選びのコツについてご紹介しましょう。

インプラント治療には数多くの危険性が潜んでいる?

インプラント治療は、ブリッジや入れ歯などに比べるととても噛む力が強く、自分の歯と同じように取り扱うことができる魅力的な治療法です。しかし、以下のような危険性がある点については理解しておかなければなりません。

インプラント周囲炎などの感染症

術後、適切なセルフケアができていなかった場合に発生しやすいトラブルで、インプラントやその周辺の粘膜が炎症を起こしてしまいます。進行した場合にはインプラントが抜け落ちてしまう可能性も高いです。

インプラント周囲炎はインプラントを失う大きな原因の一つではあるのですが、初期症状がほとんど見られません。だからこそ気付くのが遅れ、見逃しやすいトラブルである点にも注意が必要です。

一方で、非常に初期の段階で発見することができれば、早期治療で改善することも不可能ではありません。

インプラント周囲炎の詳細については『インプラント周囲炎とは?原因と対策について』でご確認ください。症状を知り、早期発見に役立ててください。

骨密度や骨量の不足によるトラブル

インプラントはインプラント体と呼ばれる部品を顎の骨に固定し、その上に人工歯を取り付ける治療です。土台である顎の骨の密度や量が不足している場合、インプラントが抜けやすくなったり、骨を突き抜けてしまったりする可能性があります。

術前にしっかりとした検査を行い、インプラント治療に耐えられる骨状態か確認してくれる歯科医院であれば防げるトラブルです。

見た目の問題

インプラントが傾いている、金属の歯根部分が見えているなどのトラブルも報告されています。特に人から見えやすい前歯部分に問題が発生するとコンプレックスにもつながりやすい問題です。

こういったトラブルは、丁寧に治療を行ってくれる歯科医院を選べばほとんど心配はありません。経験が豊富で、見た目にこだわった治療をしてくれる歯科医院を選ぶことが重要です。

過去の実績や症例などを後悔しているようであれば確認してみましょう。

金属アレルギーによる腫れやかぶれ

インプラントの治療では金属アレルギーの心配が少ないチタンという素材を使います。しかし、ごく稀にではありますがチタンにアレルギー反応を示す方もいるため、アレルギー体質の方は注意が必要です。

もともと金属アレルギーを持っている方だったとしても、それがチタンに対するアレルギーでなければインプラント治療ができる可能性があります。何の金属アレルギーかわからない方は相談してみましょう。

金属アレルギーの詳細については『金属アレルギーの方のインプラント治療について解説』で解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

インプラント本体と顎骨が上手く結合しない

インプラントの素材であるチタンは、あごの骨に埋入したチタンでできたインプラント体と骨が結合することによって頑丈になるのですが、骨とうまく結合しないケースがあります。骨粗しょう症の方、喫煙者などは特にリスクが高くなります。

結合に何か悪影響が出る可能性がある場合は、慎重に治療計画が立てられることになります。場合によってはその他の治療法の検討も必要です。

疾患による悪影響

糖尿病などの病気を抱えている方はインプラント治療が難しい場合がある他、持病で服用することがある薬の中にはインプラント治療と相性が悪いものがあります。

疾患や服用している薬の影響が懸念されるにも関わらず、事前に十分な検査をすることなく治療に踏み切った場合、成功率が低くなってしまう可能性があるので注意が必要です。

こういったトラブルを避けるためにも、事前検査は非常に重要な意味を持っているといえるでしょう。疾患による悪影響が考えられる場合、歯科医院の医師だけでなく、かかりつけ医とも連携しながら治療について検討していくことになります。

インプラント治療の危険性を高める要因


インプラントの治療において危険性を高める要因として、病院側に原因がある場合と、自分自身に原因がある場合の2パターンがあります。それぞれについて詳しくご紹介します。

医院側に原因がある場合

インプラント治療に関するトラブルの中には、医師の技術不足やミスが原因で発生するものがあります。

例えば、適切な位置にインプラント体を埋入できていないような場合や、あごの骨に穴を開ける際の摩擦でオーバーヒートと呼ばれる骨の火傷が起こってしまった場合です。他にも、噛み合わせのトラブルなどが考えられます。

多くのクリニックでは十分に衛生環境を整えていますが、クリニックの衛生対策が不十分だと感染症のリスクが高まってしまうような心配もあるので、注意しておかなければなりません。

信頼できるクリニックを選ぶことが何より重要だといえるでしょう。

自分に原因がある場合

自分に原因がある場合として最も代表的なのが、適切なセルフケアができていなかったり、定期メンテナンスに通わなかったりすることが挙げられます。
インプラントを長持ちさせるためには、毎日のブラッシングなどセルフケアが欠かせません。更に、ブラッシングでは落とせない汚れを定期的に歯科医院で落としてもらう必要があります。
メンテナンスについては『インプラントのメンテナンス方法!歯科医院で受ける場合と自宅で行う方法を紹介』で紹介しているので、参考にしてみてください。

インプラント治療にまつわる危険性をできる限り解消・回避するためのポイント


インプラントの危険性を抑えるためには、いくつかおさえておきたいポイントがあります。カウンセリングとメンテナンスに関すること、普段の日常生活で注意すべきポイントをご紹介しましょう。

事前のカウンセリングを受ける

できる限りインプラント治療における危険性やリスクを回避するためには、信頼できる歯科医院を選択し、カウンセリングを受けることが重要です。その際、丁寧なカウンセリングを行ってくれる歯科医院を選びましょう

歯科医院で行われているカウンセリングの詳細については『インプラント治療前カウンセリングの重要性と費用相場を解説』でも解説しています。どのようなことが行われるのかわからず、不安に感じている方も参考にしてみてください。

メンテナンスを怠らない

インプラント治療は、インプラント体を埋入し、人工歯である上部構造を取り付けたらそれで終わりではありません。継続して定期的なメンテナンスを行うことになるのですが、これを怠った場合、大きなトラブルに繋がってしまうケースがあります。

普段自分でしっかりキレイにできているつもりでも、歯の隙間や歯茎の間など、どうしても汚れが残ってしまうポイントは多いです。定期的に歯科医院に通い、専門的な器具を使って徹底的にキレイにしてもらいましょう。

飲酒や喫煙をできるだけ控える

飲酒・喫煙については、できる限り避けるべきです。

インプラント治療を虫歯治療と同様に考えてしまう方もいますが、インプラント治療ではメスを使う外科手術を行うことになります。飲酒するとアルコールによって血液の循環が促進され、外科手術で負った傷が悪化してしまう可能性があります。

また、タバコを吸うと毛細血管が萎縮し、傷の治りが遅くなってしまう可能性があるのです。更に唾液が減り、雑菌が増えるため口内が不衛生になるなどのデメリットもあります。どちらもできるだけ控えましょう。

インプラント治療を成功させるためにも知っておきたい歯科医院選びのコツ

信頼できる歯科医院を選ぶためには、インプラント治療の症例数・実績数が多いところを選択しましょう。ホームページ上で医師のプロフィールや経歴が確認できる歯科医院だと実力を判断しやすいです。

また、歯科医院としての設備がどれくらい整っているかも忘れずに確認しておきましょう。安全な治療を行うための設備や治療機器が備わっているのはもちろんのこと、医院内が清潔に保たれているのかについても確認してみてください。

インプラント治療の危険性は抑えることができる

インプラント治療について調べている方の中には、様々なリスクや危険性があることを知り治療をためらっている方もいるのではないでしょうか。ですが、実績豊富な医師のもとで治療を受けることによってリスクを大幅に抑えることができます。

評価されている歯科医院では十分に事前の検査を行っていますし、考えられるリスクや危険性がある場合はそれに対応した治療が可能なので、まずはカウンセリングで詳細について相談してみてはいかがでしょうか。