インプラントの治療計画書は事前に必ず確認しよう!

インプラントの治療をどのように進めていくのか考える際に、「治療計画書」と呼ばれるものが作成されます。治療の進め方はもちろんのこと、様々な情報が記載されている書類なので、よく確認し、わからないことがあれば質問をして疑問を解消しましょう

治療計画書には具体的にどのようなことが書かれているのか、なぜ作成が必要なのかなどについてご紹介します。

インプラントの治療計画書とは

インプラント治療を始める前に作られるのが「治療計画書」です。治療計画書とは、どのような形で治療進めていくのかをまとめたもののことで、インプラントを入れる歯の位置や、埋入するインプラントのメーカー、費用などに関することが記載されています

どのような形で治療計画書を作ってくれるかは歯科医院によって異なり、文字だけで簡潔にまとめられている場合もあれば、写真などを添えてわかりやすく工夫してくれる歯科医院も多いです。治療計画書を見てもわからないことがある場合は、その場で確認しましょう。

インプラントの治療計画書には何が書かれているか

治療計画書に記載されている内容について詳しくご紹介します。歯科医院によって内容は異なるので、一つの参考としてみてください。

現在の口内状況

インプラント治療計画書に記載される第一の項目が、現在の口内状況です。虫歯や歯周病、その他の口腔疾患などをそのままにしてインプラント治療を行うと、細菌繁殖により症状がより悪化する可能性があります。インプラント治療後に口内状況が悪化すれば、インプラント周囲炎などによりインプラントが脱落してしまう恐れも考えられるでしょう。

そのため、患者の現在の口腔状況を記載したうえで、インプラント治療前に実施するべき治療方針もあわせて記載されます。現在の口内状況については、う蝕症・歯肉炎・慢性歯周炎などの病名のほか、医師が診察した所見も記載されることがほとんどです。インプラント治療計画書に記載される現在の口内状況は、インプラント治療を実施するための土台を整える大切な項目と言えます。

インプラント治療の具体的な流れ

次に、インプラント治療の具体的な流れも記載されます。インプラント治療を希望するケースごとに分けられるような形で、どのようにインプラント治療へと進んでいくか、おおまかな流れが記載されていることが多いようです。

インプラント治療の流れは患者によりさまざまです。たとえば治療前に抜歯が必要になることもあれば、虫歯や歯周病の治療が必要となることもあるでしょう。また、がんや心筋梗塞などの持病があれば、かかりつけ医に治療の可否を確認しなければなりません。

患者の事情にあわせて治療へ入る流れは変わるため、インプラント治療計画書には治療開始までの流れが記載されます。

インプラント治療の流れについてさらに知りたい方は『インプラント手術の流れをわかりやすく解説』で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

インプラントを入れる歯の位置

歯科医院によっては、治療計画書にインプラントを入れる歯の位置が記載されていることもあります。インプラントを入れる位置の決定は非常に難しく、歯の周りの骨や歯肉、歯自体の状態も含めてしっかりと現状を把握し、口腔内を良好に保てると判断される位置に入れなければなりません。

インプラントを入れる位置は重要であり、患者にも正確に共有される必要があることから治療計画書に明記されます。インプラントを入れる場所が明確になっていなければ患者にとっても不安なもの。不安や疑問のない状態でインプラント治療を始めるためにも記載が必要な項目だと言えるでしょう。

使用するインプラントのメーカー

インプラントは入れる位置も重要ですが、どのメーカーの製品を使用するかも治療のポイントのひとつとなります。現在、インプラントメーカーは数百にも及ぶ数があると言われていますが、メーカーにより使用実績やメンテナンスに対応している歯科医院の数、治療法、価格などが変わります

対応していている歯科医院の数が少なければ、引越しなどでメンテナンス可能な歯科医院を探すのに手間取るかもしれません。また、価格が高いインプラントメーカーであれば患者の負担が増加します。どのメーカーの製品を使うかにより患者のインプラントに対する快適さや満足度が変わることがあるため、使用するインプラントのメーカーは治療計画書に記載されます。

治療費に関すること

治療費に関しては総額だけでなく、費用が発生する段階ごとの詳細なども記載されています。インプラント治療は健康保険が適用されないことから治療費が高額になりがちなので、費用について気になることやわからないことがあれば、必ず事前に確認しておきましょう。

インプラント治療費についてさらに知りたい方は『インプラント治療の費用相場を知っておこう』で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

インプラント治療に伴うリスク

インプラントには多くのメリットがありますが、治療を受けるにあたってリスクも存在します。どのような治療でも受けることのリスクを患者が正確に把握しておくことは重要なことであるため、治療計画書に記載される内容の中でも重要度の高い項目だと言えるでしょう。

インプラント治療に伴うリスクについては、インプラント治療が不可とされる事例や、チタンに対する金属アレルギー発症の可能性インプラント治療のリスクが高まる疾患などが記載されています。

インプラント治療のリスクについてさらに知りたい方は『【専門家解説】インプラント治療のリスクを事前に知っておこう』で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

インプラント治療以外の代替策

患者がインプラント治療を希望したとしても、その他の治療法で解決できる場合もあるでしょう。そこで治療計画書には、インプラント治療以外の代替案が記載されることもあります。

たとえば、部分入れ歯や総入れ歯、ブリッジなどの方が患者の希望に則した治療となる場合も考えられます。そのため、インプラント治療以外の代替案に関して、インプラントと比較したメリット・デメリットを記載して、患者自身に治療法を選んでもらおうとする配慮が見られることもあるでしょう。

インプラント治療以外の代替案についてさらに知りたい方は『【必読】インプラント・入れ歯・ブリッジの違いを徹底比較』で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

治療に対する同意書

治療の承諾書であり、治療計画書や口頭での説明に納得し、同意した場合に取り交わすものです。同意書を取り交わすと治療内容だけでなく費用についても同意したことになるので、必ず内容についてよく理解したうえでサインインしましょう。

インプラントの治療計画書が大切な理由

治療計画書を作らなくても、状態を見極めながら治療してもらえば適切な治療が受けられるのではと考える方もいますが、インプラント治療を成功させるためには治療計画書が欠かせません。

インプラントは土台となる部品をあごの骨に埋め込み、そこにアバットメントという部品で上部構造と呼ばれる人工歯を装着する治療法です。外科手術であり、専門的な知識と経験が求められます。その際、正しくインプラントを埋入しなければあとから違和感が続いてしまったり、痛みや腫れに繋がったりすることがあるのです。

また、インプラントは数回に分けて治療が必要になることから治療期間が長くなるのですが、できる限り効率よく治療を行い、治療回数を短くするためにも計画書に沿って治療を行っていく必要があります。

特に、激安でインプラント治療を提供している歯科医院の中には、十分な治療計画書を作ることなく当てずっぽうでインプラントを埋入しているところがあるので注意しなければなりません。正しい治療が受けられなかった場合、不具合が生じやすいだけでなく、インプラントが抜けてしまう可能性もあります。

インプラント治療について理解するためにも必要

インプラント治療は一度治療をして終わりではなく、歯周病や虫歯があればそれらを治療してインプラント治療を受けるための準備をしなければなりませんし、2回法と呼ばれる治療法を行う場合は手術を2回行う必要があります。

治療計画書を作ってもらえれば、自分のインプラント治療がどのように進んでいくのかを正確に把握することが可能です。口頭で説明を受けるだけではわかりにくい部分もあるため、インプラントの治療計画書を確認しながら理解を深めていきましょう。

治療計画は医師が立ててくれるものではありますが、患者の希望に合わせた内容にすることが望ましいとされています。もちろん、状態によっては希望をすべて叶えるのが難しいこともありますが、自分が望んでいる希望を考慮した治療計画を立ててくれているかどうかも確認してみてください。

丁寧な治療計画書を作ってくれる歯科医院なら安心


もし治療計画書に疑問や不安があるものの解消されない場合は、セカンドオピニオンを検討されることをおすすめします。より納得度の高い治療を受けるために、患者の心に寄り添ってくれる歯科医院を探すことも大切なポイントです。

セカンドオピニオンについてさらに知りたい方は『インプラント治療のセカンド・サードオピニオンの必要性について』で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

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